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あなたを育ててきた、あなたのお母さんの力を信じてみて

両親の仲があまりよくなくて、
ふたりの間を取り持つようにしてきた
Mさん。

彼女の結婚が決まったとき、
お母さんが
「結婚を考え直してくれないか」
と言ってきたそうです。

彼女自身も、
家を出て行く自信が持てず、
お母さんのその言葉に揺らぎました。


でも彼女は結婚したかったのです。
自分の家庭を持ちたかったのです。


あまり仕事をしないお父さん、
怒ってばかりのお父さん、
お母さんとほとんど話さず、ケンカする以外は
自分の部屋にこもってしまうお父さん。
そんなお父さんと結婚した
お母さんをずっと守ってきた彼女。


カウンセリングの中で、
彼女は
自分が離れることで、
父と母が夫婦として
お互いを見つめ合うことをたすけることができるはずだと
信じるようになりました。


逆に、
彼女がいることで
夫婦が学び合えないことを、
彼女がお母さんの成長を邪魔していることを
理解しました。


私は彼女に
お母さんへ思いを伝えるドラマを用意しました。


お母さんのことを心配していること、
お母さんにもっと強くなってほしいこと、
お母さんに幸せになってほしいこと、
お母さんとこれからも仲良くしていきたいこと、
必要な時には、彼女も自分の場所から必ず手助けすること。

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もちろん、現実に伝えるわけではありません。

でも
「お母さんにもこの問題を乗り越えられる力があるんだ」
と信じることができるようになると、
彼女は少しずつ、
お母さんから離れる準備ができるようになりました。


それと同時に、
確実にお父さんとお母さんの間の
会話が増えていることに、
彼女は気づくようになりました。

ふたりで一緒にテレビを見ている姿を見て、
彼女は
何かが変化したことに気づきました。


お母さんの力を信じる。
お母さんのためにお祈りをする。

彼女がしたことはそれだけ。


信じること、祈ることは
とても強い力を持っています。


彼女は心配を抱えながらも、
お母さんの力を信じて、結婚することにしました。


これから家を出て行くので、まだ
解決したわけではありません。

でも彼女は、
お母さんが、自分たちの未来が守られていることを、信じています。

彼女のように
両親の間に入ってしまう娘はとても多いです。

そんな問題を抱えているのなら、
考えてみてください。


あなたがいるから、
問題は回避されるのではなく、
あなたがいるから
お母さんが自分で解決できなくなってしまうのかもしれない。

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もちろん、
もしもここに
暴力などの問題があったら、
確かに簡単に離れることはできないかもしれません。
でも、この問題も
本質は同じです。


問題はその人しか解決できません。


暴力を受けてしまう人が悪いわけではないのですが、
その人は、暴力を受けさせてしまう自分を
変えてあげなくてはいけないかもしれません。
もっと自分を大切にすることを学ぶ必要があるのかもしれません。
どこかに助けを求め、自分の心を見つめる必要もあるのかもしれません。


少し厳しい意見ですが、
ただ逃げることができないのなら、
暴力を受けてしまう人も
自分の問題として受け止めなくては、解決できないかもしれないのです。


問題は乗り越えられるから起きるのです。
お母さんは決して無力な存在ではありません。
それを信じ、
両親の間に立ちつづけることをやめ、
新しい自分の立ち位置も考えてみてくださいね。

補足ですが、
DVなど深刻な問題がある場合は、
相談できる場所を確保することや、
自分を守ることができる手段などを考えるなど、
具体的な支援も必要です。
そういうことを話し合えるだけでも、
大きな力になることがあります。
もしもそういう問題を抱えているようなら、
地域の相談窓口などを利用してみるといいと思います。
DVの被害を食い止めるためには、
正しい知識と情報が必要です。
知識が増えると、できることはきっと増えます。

今日もお読み頂き、ありがとうございました。

あなたのドラマがもっともっと素敵に輝きますように!


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