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【29】2度来る年の瀬

 2度来る年の瀬、1度目は当たり前の12月、そして、もう一度は旧暦のお正月(春節)のまえ、台湾ではこちらがメインなので、12月のこの時期はクリスマスに年越しイベントがメインで、元日はただの連休という(そうでなく、元日のみの休みの時もある)サラッと終わる。しかし、それが過ぎ、春節を目前に迎えると、それは日本の年末に近い心持ちに、どこか落ち着きなくなり、ソワソワしますよね。嬉しい気持ちに、色々と準備をしないといけない気持ち、今回は特に警戒レベル三が発令され、今でもレベル二の状態が続いてはいますが、人々の心はどこかもう大丈夫という感じ。
 今年の春節は一月三十一日が大晦日で、二月一日が元日という事なので、11月からすでに多くのレストランで春節を祝うための人々の予約が殺到していて、もう難しい状態だとか。
 日本と違う点は大晦日の夕食が一番重視され、家族みんなでの食事をし、二日にはお嫁さんが実家へ帰るという習慣が今でもあります。台湾のおせち料理の由来は日本と似ていて、発音がいい言葉に似ていることなどから、アレコレを食べなければいけないとか、魚は1匹丸々と焼いて(蒸しでもいいが)、食べきってしまってはいけない。必ず少し残すこと、これが発音で年年有餘、経済的にゆとりができるという言葉、有餘と有魚(魚がある)と同じため、新しい一年が経済的に恵まれますようにと願いを込めて、魚を少し残さないといけない。面白い考えですよね。

 12月、大掃除にクリスマスに年越しの準備にと色々と忙しくもなるでしょうが、やっぱ新たな一年を迎えるってとてもワクワクしますよね。自分は食ばかりに考えが行きますが、年末には何を食べて、年明けには何を食べて過ごそうかなと。自然と財布の紐も緩み、美味しいもの、普段はあまり行かないお店へ足が向いてしまいますよね。
 NHKは見ることができるので、紅白は大丈夫ですが、時差があるのも面白いですね。NHKでは新年を迎えた頃、こちらでは後1時間、例年ですと家の近くからタイペイ101の花火をカウントダウンから見るのですが、今年はどんな花火になるのか?


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