マガジンのカバー画像

ツーリング記録簿

13
私の、原付やバイクでのツーリングに関する記事をまとめたものです。九州中心で、目的は風景であることが多いです。観光地とか食べ物には関心が薄く、記事は思い出語りで綴っています。
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

これは登山というよりも

これは登山というよりも

私は、学校行事以外で登山と呼ばれるものを経験したことは無い。方向音痴で、運動も苦手であるから、一人で登山などしないのが身のためだろう。だが、とある山の山頂を一人で訪れたことがある。

それは、福岡県と佐賀県の県境にある脊振山(せふりやま)という山で、標高は1054.8m。九州には2000mを超える山は無いが、それなりの高さだ。だから、ここだけ聞けば、方向音痴で運動音痴なのに、そんな標高の山に登るな

もっとみる
思い出の夏みかん色🍊

思い出の夏みかん色🍊

私は九州で生まれ育ち、九州から外に出た回数はそう多くない。記憶に残る中で、初めて九州の外に出たのは中学生の頃の修学旅行だ。九州を出て、どこが目的地だったかは正直覚えていない。確か、森の中にある公園でバスを下り、石碑なんかを読んだ気がする。でも、そんなものよりも鮮烈に記憶に残っているものがある。そう、夏みかん色のガードレールだ。
かつて国体が山口県で開催された際に、特色を出そうとガードレールを夏みか

もっとみる
バイクに乗っていて好きな瞬間(3)

バイクに乗っていて好きな瞬間(3)

これも、私が何度か行ったことがある、バイクに乗っていて好きな瞬間を感じることのできる場所の話だ。

場所は長崎県松浦市、国道204号線沿いの「ぎぎが浜入口」バス停の近くだ。ここを東側から西側に向かうと、狭かった視界が急に開け、正面には海が見える。そんな視界の急激な変化を楽しめる場所だ。
どうやってこの場所を見付けたかというと答えは単純だ。この国道は長崎県の九州本島内で一番北を通っている。用が無いの

もっとみる
バイクに乗っていて好きな瞬間(2)

バイクに乗っていて好きな瞬間(2)

これも、私がバイクに乗っていて好きな瞬間を体験出来る場所の話。ここは、どちらかと言うとその方面へ出掛けるついでで通ることが多い。
写真を見て気付いた人も居るだろう。写真の中にバイクが収められていない、と。それも当然。ここは国道で、それなりに交通量もある。その上、峠道だ。道路脇とはいえ、カーブの途中にバイクを停めて写真を撮影するのはマナーも良くないし、危険だ。

だから、私はお気に入りのポイントから

もっとみる
バイクに乗っていて好きな瞬間(1)

バイクに乗っていて好きな瞬間(1)

これは私が何度か訪れている、バイクに乗っていて好きな瞬間を味わえる場所についてのお話。

具体的な場所の明言は控えるが、その場所は国道と国道とを結ぶとある県道。山側から海側へと向かう少しアップダウンのある道だ。この場所のどの点を気に入っているかというと、それは写真の箇所。そこの手前では、峠を越える為、周りは木々に囲まれている。だが、写真の箇所で一気に視界が開け、進行の左手側を見るとそこには海が見え

もっとみる
海の紅葉

海の紅葉

秋。紅葉を見に行くならどこへ行くだろう?紅葉の名所といえば大抵は山の方だ。だが、九州にはなんと海で紅葉を楽しめる所がある。

それは、佐賀県の有明海沿岸にある、「干潟よか公園」から望める干潟だ。秋になると、この干潟に生えている塩生植物「シチメンソウ」が赤く色付くのだ。
塩生植物とは、その名の通り海水程度の塩分濃度でも育つ植物のことで、海岸や塩湖で確認出来る。通常の植物は、「塩害」という言葉もあるよ

もっとみる