【ゼロから始める中医学】潤す!〜津液の生理〜
こんにちは、中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉
皆さんは津液と聞くとどんなイメージがあるだろうか?
「身体のなかの水分」
「全身を潤している」
この辺りが真っ先に出てくるのではないだろうか。
両方正解である。
津液の生理については以上!終わり!!
…という訳にはいかないので少し細かくみていく。
しかし基本的には津液は全身を潤している水分という理解で問題ない。
では、津液の生理についてどこを覚えていって欲しいか。
それは津液が生理作用を発揮するための代謝が“どの臓腑を通って行われているのか“というところである。
1.全身をめぐる水液!津液の生理
津液とは体内における正常な水液の総称のことである。
脈外をめぐり全身に分布するが一部は脈中にて血を構成する。
津液は飲食物から化生される。
また、精とは身体を潤す共通の特徴をもつため精から補われることもある。
飲食物中の水分が脾の機能によって吸収され津液となる。
やはり食事は大切ということである!
津液は津と液に区別され性質や散布する場所が異なる。
明確に別れて存在しているわけではない点、共に飲食物から化生され相互に転化できる点から、臨床的には分けて考える必要はあまりないと私は考えている。
「これは液が減っているな!液だけ増やそう!」とはなかなか出来ない(少なくとも私には出来ない 笑)
相互に補完し合い、どちらかが減ればもう一方も減り、どちらかが増えればもう一方も増えるのである。
2.潤し養う!津液の作用
津液の作用には①滋潤作用と②濡養作用がある。
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