【ゼロから始める中医学】陽気と血のアンバランス〜心の病証〜
⭐初月無料🆓画像をタップしてお試しください!
こんにちは!
HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉
前回の記事では心の生理についてみてきた。
心は血液循環の中心で陽気を主り、生命・精神活動とも深く関わっている。
心は陽気なリーダー!なんて話をしたのを覚えているだろうか?笑
今回はそんな心が病むとどうなるのか「心の病証」についてみていきたいと思う。
1.血が送り出せない!心気虚
心の機能が減退した病証である。
心気が虚損するため全身に血を送り出すことができず心悸や怔忡、胸悶や息切れ、顔面蒼白が起こってくる。
さらに全身の気虚症状として倦怠感や自汗が出現、舌は舌質淡、脈は脈細弱となる。
「顔面蒼白とか血虚の症状じゃなかったっけ?」と思ったそこのあなた、その通り!
気虚だけど心の作用は主血作用、それが機能しなくなるので顔面蒼白など血に絡んだ症状も出現するのである。
主な症状に心悸や怔忡があって気虚症状を伴っていたら心気虚を疑おう!
2.陽気を主るのに陽気不足…心陽虚
心気虚が進行して温煦作用が低下し虚寒症状が起こる病証である。
陽気が不足して身体を温めることができず寒がりや四肢の冷えが起こってくる。
また心気虚よりも心の機能がより一層減退するので気虚症状の程度も強く、全身の機能減退がさらに顕著になる。
全身の陽気を主ってるのに陽気が不足して大変である…
血や津液の推動を阻害して血瘀や痰湿などの病理産物を形成することも多い。
すると血瘀で不整脈に、痰湿の影響で舌胖大などの所見が出ることもある。
鑑別のポイントは陽虚症状(寒がりや四肢の冷え)があるかどうかである。
全身の機能が減退し四肢は冷え細絡がある、喉には痰が詰まりやすい…
高齢者の寝たきりがすすんだ状態は心陽虚に行き着くのかなと思いたくなるような症状である。
ここから先は
HAMT〜訪問鍼灸向け教育コンテンツ〜
200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野の…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?