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【ゼロから始める中医学】寒熱のバランス!〜人体における陰陽〜

こんにちは、HAMTマガジン中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉

東洋医学や中医学といえば陰陽五行説といっても間違いないだろう。
病態を考えるときや施術する時に陰陽五行説の概念を使っている。

陰陽五行説は陰陽学説と五行学説に分かれる。
今回は陰陽学説、特にその中で「人体における陰陽」についてみていきたい。
まず、もととなる陰陽学説について軽く触れておこう!

陰陽学説とは自然界にある対立した2つの事象の関係性を理論化したものである。(明るい暗いや上下、生物の雄雌の区別など)

陰陽に分類する場合、陽は日なた、陰は日陰とイメージするとわかりやすいのではないだろうか。
そこから日なたは明るく温かい、温かいものは火であり上へ昇る性質がある。
日陰は暗く冷たい、冷たいものは水であり下へ降る性質がある。
このように連想していくとおもしろいく覚えやすいと思う。

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大切なのは陰陽の分類は絶対的なものではないく相対的なものということである。
例えばある内向的な男性と外向的な女性がいると時、男女でみれば男性が陽で女性が陰になるかもしれないが、性格の明るさでみると女性が陽で男性が陰になるかもしれない。

では実際に人体における陰陽についてみていこう。

1.日が当たる方が陽!身体の陰陽

人体における陰陽について、身体の部分ということに注目してみると上部が陽下部が陰となる(臍が境)
また、胎児のように膝を抱えて丸くなった状態からみると外側となる背部が陽隠れる腹部が陰になる。

さらに、内外の関係からみると体表が陽体内が陰になり、体内を陰陽に分けると口から肛門までは体外とつながっているので六腑は陽となり、体外とつながっていない五臓は陰になる。

日か当たる面や外に向いてる面が陽であると考えるとイメージしやすい。

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