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大暑(たいしょ)Great Heat

大暑@地球曆

太陽を基準にする二十四節気で立春から12番目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から120度です。

文字通り、暑さが最大!
真夏らしい蒸し暑さはピークですが、もう夏の最後の節気です。
地球暦では対岸、半年先は大寒ともっとも寒い時期ですね。

暑中見舞いは、小暑と大暑の一か月間の暑中におくりましょう。
立秋は、どんなに暑くても残暑見舞いになります。

夏バテしそうなこの時期は、夏の土用と重なります。
自分に優しく大事に暮らして、心身の養生に努めましょう


大暑@七十二侯

初侯 | 第34候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
桐の実が生り始める頃。

桐は、ノウゼンカズラ科・キリ属に分類される落葉性の広葉樹。
中国から朝鮮半島を経由して伝わり、北海道以南の地域で自生き、植栽されてきました。軽くて水を通しにくく、断熱性に優れ、虫や菌を退ける成分も含み、古くから箪笥、保存箱、下駄、琴や琵琶などの良質な木材として使われてきました。
中国では鳳凰が止まる高貴な木として知られ、日本の皇室の紋章(菊は正紋、桐は副紋)にもなっています。

5~6月頃、薄紫色をした釣鐘状の花を、枝先に房のようにたくさん咲かせ、7月頃になると、ビロード状の毛に包まれた翌年の花芽とともに、種子がたくさん詰まった直径3~4cmの実をつけます。

桐の花
桐の実(種子が詰まっています)
桐の花芽(来年花咲くつぼみです)

15年ほどで生気になるので、農家で女の子が生まれるときりの苗木を2本植えて、嫁入り道具にする箪笥や長持を作る風習もありました。


次侯 | 第35候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
土が湿って蒸暑くなる頃。

夕立などで湿気を含んだ土壌に、夏の強い陽射しが照り付け、湿度が高いむっとするような空気は、夏らしいですね。

最高気温が25℃以上の日を「夏日」、30℃以上の日を「真夏日」、35℃以上の日を「猛暑日」と呼びます。夜になっても25℃以上の「熱帯夜」も珍しくない時期です。

猛暑日 熱中症に注意!

夏バテ注意
寝苦しさによる睡眠不足、発汗による水分やミネラルの不足、温度差による自律神経の乱れなどによって、胃腸の疲れ、食欲不振、倦怠感などの夏バテ症状も出やすくなります。

湿気が高く温度も高い空気だと、身体から熱が放散しにくくなります。
体調不良となると熱中症のリスクも倍増します。

身体は冷やし過ぎず、早寝早起き、適度な運動で、体内リズムを整えましょう。喉が渇く前にこまめな水分補給を取り入れましょう。

汗による肌トラブル

汗に含まれているアンモニアや塩分などの成分が肌を刺激したり、衣服とこすれて。赤みやかゆみが起きるのが「汗かぶれ」です。

たくさんの汗をかいた後、汗管が詰まって汗が肌の内側に留まると、周囲の組織が炎症によって刺激を受け、肌に赤いブツブツとした汗疹(あせも)になります。

かきむしると細菌感染がおきて「とびひ」に発展させてしまいます。

首元や脇の下、肘や膝の裏側などは、赤み・かゆみ・ブツブツとした湿疹などのトラブルが起こりやすいので、こまめに汗を拭きとりましょう。


末侯 | 第36候 大雨時行(たいうときどきにふる)
時として大雨が降る頃。

集中豪雨や夕立などの夏の激しい雨が降る頃
青空にむくむくと湧き上がる入道雲が、突然の雷鳴とともに激しい夕立に変わり、局地的に一気に激しい雨を降らせます。

ザーッと降って、カラッと晴れ上がる夕立は、打ち水のように涼やかですが、最近は「ゲリラ豪雨」として激しい豪雨が長く続き、必要以上の雨を降らせることが増えています。

夏の雨をの呼び方
喜雨(きう)
日照りが続き、稲や植物が干からびて枯れそうな時、やっと降る恵みの雨。

白雨(はくう)
夏のにわか雨。明るい空から急にさーっと降る雨は、雨脚が白くみえます。

神立(かんだち)
神様がなにかを伝える「雷」から、夕立、雷雨を指すようになりました。


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