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幸せの時限爆弾。

彼は派手な仕事はしない。
いや、できない。

それでも毎朝、しっかりコツコツと確実に仕事をしている。それが3日、4日と続くとある時、決定的な仕事をする。その姿は潜入エージェントとして、特Sランクの姿といっていい。忍者のような隠密というよりは、明らかに彼の仕事だと分かる。仕事の取り掛かりは地味だが、結果はVIPを仕留めるスナイパーのようにド派手なのだ。

日本人に合うよう、緻密に計算されたその働きぶりは他の追随を許さない。

ハリケーンのように、掻き乱されれば乱されるほど彼はじっと耐え、粘り、仕事の時を待っている。

毎朝の継続性が功を制すと、ある時、大津波がやってきて、あたり一帯を浄化する。ナパーム弾のような恐ろしさではなく、それはまさに腸内を整えて放出され、幸せの時限爆弾と呼ぶにふさわしい。

彼の名を納豆といった。




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