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<実話>【超短編小説】反社オヤジの漬け物。

先日、港区某所の行きつけの割烹で遅めのランチを食していると隣の隣に明らかに反社のおっさんが座って来た。さっさと食って帰ろうとするが、こういう時ほど大将の機嫌がよく「D総司令、これどうぞ!」と、サービスで漬け物と天ぷらをだしてきた。

で、その漬け物が超絶美味!!!

「大将!これこれ!本物の漬け物ほど味が薄くても味が染みてるんだよな!これと白米だけで3杯は食えるわ!」と、あまりの美味しさに饒舌になってしまった。そこで、さっきの反社が「お兄さん、ありがとぅ~。無添加だで(なまり&方言)。」と一声。この反社の正体は野菜を作った農家で、大将に漬け物を伝授した張本人だった。久々に東京に来ているという。

「そんな日焼けで筋肉隆々、金ぴかスーツ、反社かと思ったわ!」で、意気投合し、昼すぎから日本酒を飲みまくったD総司令官だった。なぜか、農民が全部オゴってくれるし…。ちゃんとした農家は今、意外と儲かってるようだ。本物の実力者は、景気やパンデミックに関係なく生き残れるという証明なようにも思えた。

ボーダーラインで生きていると、常にビクつきながら日々を過ごすことになる。 底辺か運上人か。 二者択一の世界で生きようとする奴ほど実力者になりやすい。逆にいうと、実力者は実力ある姿を描き切っているので「ちょっと凄い」くらいでは表にはでてこないのかもしれない。

今はSNSがあり「ちょっと凄い」というレベルなのに、アウトプットする奴が増えた。アウトプットする行為自体は悪くないが、情報受信者になる場合、そういうトコに気をつけたい。

<1tip>便秘で悩む奴は、白米と漬け物(添加物なし)ベースで朝食と夕飯を食え。もちろん梅干しも忘れずに。さすれば、ズドーン!である。

合掌


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