前十字靭帯損傷したときに知っておいて欲しいこと
こんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます。
さて今回は前十字靭帯損傷についてです。前十字靭帯とは膝にいくつかある靭帯の一つです。
前十字靭帯損傷とはスポーツ選手が競技生活において絶対に起こしたくない怪我です。おそらくナンバーワンで起こしたくないと思います。
その理由として、
①競技復帰には必ず手術が必要になること
②復帰までの期間が長いこと(8ヶ月〜12ヶ月)
③しっかりとリハビリをしないと怪我前のレベルに戻れない場合もあること
が挙げられます。
①と②に関しては変わらない事実ではあるのですが、③に関してはリハビリ次第かなと思っています。
前十字靭帯が切れるとどうなるのか?
前十字靭帯はこの水色の部分。関節の中にあります。
相手との接触で切れることもあれば、カッティングやジャンプ着地などで切れることもあります。その中でも非接触であるカッティングやジャンプで切れることが多いのが特徴です。要するに予防するためには身体の使い方を正しくしておくことが大切になります。
この前十字靭帯、切るとややこしいのが自然治癒しないことです。
膝の内側にある内側側副靱帯などではそこに血流が存在するため、自然治癒すると言われています。しかし前十字靭帯には血液が通っていないために切れたら手術以外、元に戻らないのです。
リハビリ期間の長さ
上記に書いたように復帰まで短くても8ヶ月、長くて1年ほどかかります。病院の方針によっては6ヶ月で復帰というケースもありますが、早期復帰した場合、再受傷の可能性が非常に高いというデータも多数出ており、注意が必要です。選手にとっては8ヶ月〜12ヶ月の復帰目安が6ヶ月と言われれば食いつきたくもなりますが、ここはグッと我慢して欲しいものです。
なぜこんなにリハビリ期間が長いかと言うと、靭帯の機能が完全に戻るのに4ヶ月弱、それと並行して硬くなった関節の可動域を戻すことと弱った筋肉を戻す期間そして怪我した原因である身体の使い方を戻すのに8ヶ月以上かかります。
周りは普通に練習していて上達していく。自分は地味なリハビリをしないといけない。となると焦ってしまいます。しかし筋力も怪我前以上に強くなり、身体の使い方も上手くなるのでリハビリ次第では以前よりパフォーマンスも上がることが多々あるので、一つのモチベーションとして頑張りたいところですね。
順調なリハビリを行うために大切なこと
前十字靭帯の手術後のリハビリを順調に行う上で、如何に関節の可動域制限を出さずに進めれるかが大切になります。関節の可動域制限があると筋力低下も著しく、且つ弱った筋力を戻すのにも時間がかかります。
ここで最も重要なことがあります。
それは手術前のリハビリです。
というのも前十字靭帯を切ったからといって前十字靭帯の再建手術は緊急を要する手術でも無ければすぐに手術ができるわけではありません。
切った直後は関節が腫れて熱をもちます。所謂、炎症が起きている状態です。この状態で手術するのはリスクがあるため、されないそうです。
しかし痛みや不安定になっていることから固定や松葉杖になります。膝周囲やお尻周りの筋肉は痩せ細り、腫れなどが原因で曲げ伸ばしの範囲は狭くなってしまいます。
この状態で炎症が引いたからといって手術をしてしまうと、筋肉は更に痩せ細り、関節の可動域制限も顕著になってしまいます。
そのため、
①可動域に制限なし(曲げ伸ばしが完全にできる)
②太ももの太さがある程度戻っている
③スクワットやスプリットスクワットが出来る
④片足立ちが出来る
ぐらいは最低条件として手術前にクリアしておくことが大切になってきます。
最後に
前十字靭帯損傷は本当にしたくない怪我です。
また手術後のリハビリはもちろん大切ですが、手術前も手術後のリハビリを始める上でとても大切になってきます。是非、手術前から頑張り、術後も出来るだけ早く復帰できるように頑張りましょう!!
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