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前十字靭帯損傷の復帰プログラム#膝の構造を知る

前回から書き始めた前十字靭帯損傷の復帰プログラム。

長年、トレーナーとしてスポーツ現場を見てきた立場からして最もして欲しくない怪我の一つです。

今回は復帰のリハビリや怪我をする理由より、先に膝ってこんな構造をしているんだ〜ということを書きたいと思います。

膝の構造がどうなっているかを知り、理解して復帰することで少しでも再発が減るんじゃないかな〜なんて個人的には思っています。

ではいきましょう!!

膝の構造を知る

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膝はこのように4つの骨から構成されています。

太ももの大腿骨・お皿の膝蓋骨・スネの骨の脛骨・外側にある腓骨。の4つです。

「あれ?腓骨って膝の関節より下にあるんじゃない?」

と思われた方は正解です。

一般的な膝関節とは腓骨を除く3つの骨によって出来ています。

しかし膝と捉えると、外側の靭帯やハムストリングスなどは腓骨についているという観点から腓骨もとても大切になってきます。

そのためこの4つで構成されています。

関節でいうと大きく2つに分けられます。

大腿骨と膝蓋骨からなる膝蓋大腿関節(PF関節)

大腿骨と脛骨からなる大腿脛骨関節(FT関節)
に分けられます。

実際に膝関節には骨だけでなく、靭帯や半月板などが存在します。

それらがどこにあるのか、どんな役割をしているのか見ていきましょう!

内側側副靭帯と内側半月板

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内側側副靭帯は膝が内側に入る動きに関して制御する靭帯です。この靭帯が緩むと歩行の際の片足軸になった際に、ぐらつくことがあります。そのため膝を安定させるためにも大切になってきます。

半月板は内側と外側にあります。半月板は膝の曲げ伸ばしの際に関節内の滑液を分散させたり、関節にかかる衝撃を吸収する役割があります。

内側半月板は外側半月板に比べ、可動性は少ないと言われています。その理由として内側半月板は内側側副靭帯に付着しているためです。

外側側副靭帯と外側半月板

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外側側副靭帯は膝が外に入る動きに対して抵抗します。内側の靭帯に対してこの靭帯を損傷することは稀ですが、年に1件程度受傷する選手もいます。この靭帯は足を組む動作で最も緊張します。

外側半月板は内側に比べ可動性が大きいことが特徴です。また本来であればCのような形をしているのですが、中には円盤状の形をしている人もいます。また男性に多いと言われています。そのため稀にこれが原因で半月板を痛めることもあります。

後十字靭帯と内側半月板と外側半月板

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半月板に関しては上記述べたとおりです。

後十字靭帯は大腿骨のやや内側前方から脛骨の後方に付いています。この靭帯は脛骨が大腿骨に対して後ろにいくことを防ぎます。

そのため、転けて膝を強く打った際に膝裏に痛みが出た場合は後十字靭帯の損傷を疑います。

前十字靭帯

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本題の前十字靭帯です。見やすい写真を撮れませんでした。

大腿骨の外側から脛骨の中央やや前方に付着します。

この靭帯は脛骨が前方にズレるのを防ぐとともに捻れのストレスにも拮抗します。

そのため脛骨が前方に動きやすいカッティング動作やストップからの切り返しなどで切ることが多いです。よってほとんどのスポーツ動作に関与していると考えれます。後十字靭帯損傷であれば保存療法の選択肢もありますが、前十字靭帯損傷の場合、スポーツ復帰はもちろんのこと、前回書いた将来的な損失として変形性膝関節症の確率が高まるため、手術が第一選択となります。


このように膝には様々な靭帯や半月板があります。

これらの役割を少し知るだけで、負担のかかり具合がわかるので、注意できるのではないかと思っています。

前十字靭帯損傷はしたくない怪我です。

それを防ぐのがトレーナーの仕事でもありますが、どうしても何年かに一度は起きてしまうことがあります。

今後は頭の中をもう一度整理して、noteになぜ起こるのかなどの理由やプログラムを書いていく予定です。

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