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オオゴマダラ @38

日本でいちばん大きな蝶である「オオゴマダラ」。白黒模様の羽根をはばたかさせて優雅に舞う様から、南国の貴婦人と呼ばれているそうだ。日本では喜界島以南にしか生息しないので、残念ながら奄美大島ではあまり見かけない。

せっかく喜界島まで来たんだから奄美にも来たらいいのに・・と思うのだが、そこはさすがにグルメな貴婦人様、大好物のホウライカガミという草が奄美には自生しないからこの島には来ないらしい。

なのでこのフルフラガーデンでは、貴婦人様の好物のホウライカガミをわざわざ栽培し、そしてオオゴマダラのサナギを沖縄から仕入れて飼育を始めたそうだ。今ではたくさんの貴婦人たちが、フルフラガーデンの中を優雅に舞っている。


そんなわがままな貴婦人様は頭もいい。ホウライカガミには毒素の成分が含まれいるのだが、幼虫のときにそのホウライカガミを食べることにより、自らの体内にも毒をつくって外敵から身を守っているのだ。

やがて成虫になり貴婦人になっても、その毒素は体内にそのまま残りつづける。つまり「あたしに触ると火傷するわよ!」と、ハッタリをかましながら舞っているわけだ。いや、実際毒があるのだからハッタリでもないのかもしれない。オオゴマダラ、実は貴婦人ではなくヤンキーなのかも・・

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