book.2 コカコーラ・レッスン
ある文字をしばらくジーッと見ていると、その文字が突然、得体のしれない全く違うモノになる時がある。文字に限らず「人の顔」であったり「言葉」であったり「数字」であったり「名前」であったり。
谷川俊太郎の「コカコーラ・レッスン」を読んだ時、あぁあの感覚も自分だけではないのかもしれない、と思春期だった僕は妙に安堵したことがある。
得てして若いときは「自分だけ」と思い込みがちだ。そんなときに共感できる書物に出逢えるのは救いの瞬間なのだと思う。
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