★読書愛好会(82)

今日の講義で印象的だったのは「日本近代史」ですね。1930年代から1950年あたりの20年間の日本について教授が語ってました。

この時期の日本というのはたった20年で激変ですよ。中国から領土を奪ったあたりが一つのポイントだと思います。

中国がすごく魅力的だったんでしょうね、当時は。今では考えられないです。中国を嫌う人、たくさんいますよね。

国防という観点から言ってロシアを恐れる人々も多かった。いつか日本に攻めてくるのでは?と。日本がドイツと組んだのはドイツ(ヒットラー)がロシアを滅ぼしてくれることを期待したのだ、と推測する歴史学者もいるそうです。

当時の流れとしては、

中国(満州)進出→中国政府と対立→イギリス、アメリカと対立→ドイツ、イタリアと同盟関係になる→アメリカとの関係がどんどん悪化する→真珠湾攻撃→激怒するアメリカ人→原爆攻撃を受ける→アメリカに敗れる→GHQが日本を支配、

という感じでしょうか。

日本はアメリカに敗れ、以後はアメリカになるべく逆らわず、同盟国として歩んで来ました。教授いわく、小泉、中曾根総理は非常にアメリカを気にした政治をやっていたようです。

ところが田中角栄は違いました。アメリカの属国の立場を良しとせず、アメリカからの自立を目指しました。具体的にはエネルギー政策です。アメリカではなく、東南アジアからエネルギー源を調達しようと画策しました。そのためロッキード事件を仕掛けられ首相の座を追われました。

教授は「田中角栄は史上有数の名総理だ」と言ってましたよ。父に聞いたら「比較の問題じゃないの?ほかが酷いから」と。(笑)
  
父は「支持率が悪化するのが分かっていたのに消費税を導入した竹下総理は偉い」と言ってましたね。僕は竹下総理についての知識が皆無なのでそのテーマについては全く意見を出せません。

僕は日本史、政治の知識がたいへん少ないのでこの機会にたくさん本を読んでみようと思いました。田中角栄の秘書役の佐藤昭という人が書いた本はたいへん面白かったです。佐藤昭の娘が書いた本も興味深く読みました。

国語の教師と歴史の知識の関係ですが、僕は深い関係があると思います。

もちろん自国、他国の歴史に関する知識が全くなくても国語の授業をすることは可能ですが、しっかりした、正しい、深い歴史認識、見識がない状態で生徒に何かを語るのは危険ではないかと考えました。

歴史を教えるのは社会の先生の役目だよ、と言われると、あー、それはそうですよね、と言うしかないのですが、僕は歴史、政治の分野を軽視せずにしっかり学んでいきたいです。

「リュウ君、

生徒に1、何かを教えるためには教師は10、勉強しないといけないんだよ」

そのように林マスターが言ってました。毎回の授業の準備がかなりたいへんだなあ、と想像しました。

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