頑張れ!森永卓郎さん!!ーかつての戦友へ癌と体制派と闘う、真の経済アナリストへのエール

少し前に好評を博した、「出る杭は打たれる」シリーズの中に、シンクタンク(頭脳集団)で「稼ぎ頭」とされたかつての戦友、経済アナリストの森永さんを紹介しました。が、その直後、衝撃の膵臓癌ステージⅣを告白のニュースを知ったのは、私自身が癌の経過観察で執刀医の予約受診の待機中でした。

彼の出版デビュー本は『悪女と紳士の経済学』で、私が社会学者として議論した成果を元にしてくれ、初版の謝辞には私の名前を入れてくれたのです。

本当に頭脳明晰で、本音でモノを言ってくれるので、現在、癌と闘いながら、どこも出版してくれそうにない、と言っていた「誰も書けなかった日本経済衰退の原因」を執筆する、と私にメールをくれました。

 今はテレビ朝日系列の「報道ステーション」がありますが、かつては、話の上手さでは天才、と言われた久米宏さんをメインキャスターに、毎日生放送で軽妙な語り口で、一躍人気者になり、レギュラーポジションを確保されました。当時、どの朝日新聞の論説委員よりも明快な解説が印象的でした。

 私も何度かテレビには出演したことがありますが、録画と生放送とでは、緊張の度合いが違います。民法ならADの方が「まとめてC Mへ」と大きく話している出演者に提示します。切れないように話すのは結構、テクが必要。

NHKの朝ドラ後の番組には、何とハイヤーがお迎えに来てくれるのですが、午前4時20分に自宅の近くで待機してくれていて「チャイム鳴らさない」ってご存知でした?(失礼だから、だそうです。私は待っていたので、少し遅刻し、その分、メイクの時間を短縮されました)で、ある地域の事例を紹介しようとしたら、リハーサルではOKが出たのに、本番では「総選挙が近いので、特定の自治体の宣伝にならないように」と突然メモが入り、NGになってしまい、その市長と部長全員が庁舎でその瞬間を待機してくれていたのに、ご紹介できないこともあったのです(今は、寧ろ国会中継が少な過ぎる気がしませんか?)。

 突然、彼がテレビから遠かったのには、政府の体制派からは、言ってはいけないことを話してしまったことで外されたそうですが(日航機の事件です)、その分、彼が若い頃から仰っていた、農業をしながらの生活で、まだ時々ラジオ等に声だけの出演をされています。

 自分に死が近づいているー普通の人間なら、それこそ死への恐怖で、精神を病んでしまったり、だからこそ宗教にすがってホスピスに入ったり、となるものですが、彼は、それなら死ぬ前に「ザイム真理教」のカルト宗教について大変な勢いで執筆され、その本はヒットを続けています。

 一時は、もう余命1ヶ月、と言った医師もいたそうですが、とにかく抗がん剤が合わず、駄目かな、と思ったと言いながら、そのエネルギーには頭が下がります。最近は、ジャーナリズムも三権分立も無いような社会になってしまい、本当のジャーナリストは本音を言えないような構造にされてしまっています。

 それでも、命を削って執筆活動を続ける、森永さん!頑張って下さい!
彼こそ、真のジャーナリスト、闘う経済アナリストです。批判したい方は、まず森永さんの主張をしっかり、読んでからにしましょうね!

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