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職場の思い出【人物紹介:先輩T】

退職の理由を書いたので、ひとまず仕事に関することから自分を掘り下げていこうと考えました。

多くの人が「人間関係」に悩み、仕事を辞めていくそうですが、私の場合はそこまで悪くはなかったと思っています。ひとことで表すなら「無難」な人間関係でした。

しかし、上司や先輩を見て「仕事辞めよう」と思った節は間違いなくあります。特に「先輩T」は、退職の決断に大きく関わった人物です。

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先輩Tの人物像

Tは私の9歳上の男性で、大学生でも通るくらい見た目が若い人でした。私が入社した年に結婚して、数年後には子どもができました。
私と同じ大学の出身で、新卒で化粧品メーカーに就職。研究部で7年ほど勤めた後、転職してきたので、勤続では私と数年しか変わりません。

気さくな人で、私が部長に怒られたときは部長と私、どちらにもフォローを入れてくれる面倒見のよい一面がありました。この人がいなければ、もっと憂鬱な新卒時代になったこと間違いなしです。

スポーツ好きでしたが、マンガやアニメもそれなりに好きな人でした。実験をしながらガ〇ダムの話をしたり、おすすめのアニメの話をしたり、本当に大学生のような会話をできる相手でもありました。

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私との人間関係

Tはテニスにはまっていましたが、一緒にやる相手が少なかったので、入社早々から私にテニスを勧めていました。

私としても運動する習慣を付けておきたかったし、会話のきっかけは多いに越したことはないのでテニスを始めました。
その甲斐あって、同じテニススクールに通い、休日も一緒にテニスをするなど、プライベートでも接点が生まれるくらいには交流がありました。

入社直後の教育も担当してもらい、仕事について色々なことを教えてもらいました。あまり話さない私に対しても積極的にコミュニケーションを図り、とてもありがたかったです。

ほかにも、私が怒られたときは「あれは理不尽だよね」と私を慰める一方、部長には「あれでは委縮してしまう」と伝えたり、新卒時代は特によく面倒をもらいました。

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そんなTに対する感情は・・・

しかし、残念ながら私にとってTは「あまり接したくない相手」です。
というのも、Tは愚痴を言うことが多く、特にこどもができてからは奥さんと衝突が増えたようでした。
連日よくもネタが尽きないものだと、笑っていいのかわからない愚痴を聞きながら思っていました。

実験机は隣だったので、連日家族や会社の愚痴を聞くことになり、最後の1年はウンザリでした。しかも「こうしたらどうですか?」と意見しても、理由をつけて動きません。

陰口やゴシップネタも好きで、部長やテニススクールの人についてよく話題にしていました。
ある意味、信頼の証とも取れますが、私は「自分も絶対なにか陰口を言われている」と感じさせられました。

自分の将来を考えるとき、
「10年後には、Tの下で仕事をするのか」
「自分も、お金や時間がないことを嘆くだけで何もしない人間になるのか」

と、Tの姿を自分の将来に重ねたときの失望が、退職の大きな後押しとなりました。

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先輩Tの総評

人を評価するなんておこがましい限りですが、私にとってTは「積極的に距離を取ろうとは思わないが、付き合ってもプラスにならない人」でした。

正直「コイツ嫌い」よりタチが悪いと思います(笑)
拒絶できるくらい嫌悪感が強いなら楽でしたが、良い面もたくさん見えているのでなかなか見限れない。

けれど、付き合いが長くなるにつれてTの内面的変化(成長)が少なくなり、悪い面が澱みのように目立ち始めた。私にはTを変化させるほどの力がなく、逆に引きずり込まれるのではないかという恐怖。

そんな感情が、最終的なTへの評価になったと思います。

会社で働く人のほとんどがTのように不満を抱きながら何も行動していない人だと考えると、やっぱりいまのうちにもう少し「フリーで働く」道を試してみたいです。

Tには「転職が決まったら連絡します」といいつつ、まだ満足に仕事をしていないので何も伝えていません。
以前退職した人がいるのですが、その人のことをずいぶん気にかけていたので、せめてWebライターとしてきっちり仕事を回していけるようになったら、連絡しようと思ってます。

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