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#医療
No.14 戦いと戦いの間
挿絵は46巻から引用。
No.13まで、ひとまず新型コロナ大戦の激闘を元に一気に書き上げた感はある。
世は緊急事態宣言の解除などが検討されて、僕の住む地方では早速外出の波が出ていて、ショッピングモールは人の列だ。
メディアでは第二波、第三波の話が少し取り上げられ、束の間の時間だという議論もされている。実際に我が救急部でも、次は必ず来るだろうという話にはなっている。
仮に今の日本が戦いと戦い
【ネタバレあり】No.13 人と道の話
挿絵は53巻より引用。
今回の話はブログのような内容になる。
今の自分の気持ちを載せてしまうがご容赦いただきたい。
龐煖(ほうけん)という武人
作品の中で龐煖(ほうけん)という最強の武人が現れる。彼は求道者(ぐどうしゃ)と言われ、人間を更なる高みへと導く究極の存在として戦いを極める【道】をゆく。
これに相対するのが、主人公の信であり、その師である王騎将軍であり、麃公将軍である。龐煖に何度切ら
No.12 戦いの士気と檄(げき)
挿絵は53巻より引用。
今日は檄(げき)について話したい。
リーダーが生み出す檄はチームが困難に立ち向かう際にメンバーに勇気を与え、全体の士気を向上する。いくらマニュアルを周知徹底しても、資機材が潤沢にあっても、訓練をしても、いざ危険な現場に飛び込み戦う際に必要なのは、勇気とチームワークである。
キングダムでは、武将が戦う前に自軍の前に出て士気をあげるために檄を飛ばす。その檄により軍の士気が
No.7 キングダムから学ぶCSCA【総論】
今日の話はストーリーの詳細からは少し離れて書いてみる。コロナ対策には災害対応が求められるのは何となくわかるかもしれないが、災害医療という馴染みのない言葉について解説していこうと思う。
災害医療とは災害医療とは、医療資源(ひと、もの、場所)が足りない状況で最大限の患者を救命することを目的とする。救急医療は全力で少数の命を救うのに対して、災害医療は少数の全力で多くの命を救うのだ。
だから、優先順位
No.6【ネタバレあり】山の民と人の因縁
今日の話はコミックス第3巻からであるが、嬴政(えいせい)が山の王楊端和(ようたんわ)に玉座奪還の戦いに加勢してもらう依頼をする。
挿絵は3巻から引用。
山の民と秦には因縁があり、民は猛反発する。過去の因縁による憎悪から嬴政は捕らえられ、殺されそうになりながら、信と共に力を貸して欲しいと訴えるのだ。
人同士、組織同士の因縁さて、人とコロナウイルスとの戦いを難しくしている要因に人同士、組織同士の
No.5【ネタバレあり】王騎将軍の矛
※写真は16巻より引用。
今日は、20-30代の仲間たちにシェアしたい物語。
キングダムファンなら忘れられないストーリーとして、王騎将軍が往生する第172話がある。
王騎将軍とは。王騎将軍はキングダム前半に信の師となる天下の大将軍であり、六大将軍の1人として秦の代表的武将として軍を率いてきた。
皆様の職場や周りにも天下の大将軍と思われる人物は居ないだろうか?
東日本大震災や熊本地震をはじ
No.4【ネタバレあり】戦いの指揮者と才能 vol.2
No.3で武将の知略型と本能型の違いを説明した。
知略型同士の戦いは、鄴攻めの李牧vs 王翦(おうせん)に代表される。手の内の読み合いは凄まじい攻防であったし、知略型の戦いの利点や欠点が垣間見えた。本能型の戦いは王騎、麃公、信と龐煖の戦いであろう。知略型対本能型の戦いに学ぶことは非常に多く、コミックス27巻の麃公軍対趙軍の戦いはその代表となる。
武将には2種類あると言ったが、戦いにおいてはどち
No.3【ネタバレあり】戦いの指揮者と才能
※写真は30巻よりお借りしました。
キングダムでは、信は天下の大将軍を目指して強くなっていく。
秦が中華を統一する物語としてキングダムは壮大であるが、奴隷として農村で働いていた少年が夢として抱いていた大将軍に駆け上がるストーリーにもまたロマンがある。
物語の中の武将には位があり、100人将から1000人将、3000人将、5000人将と上がり、その次が将軍となる。
1万人規模の軍勢を率いる将
No.2 【ネタバレあり】鄴(ぎょう)攻めから学ぶ兵站(ロジスティクス)
※写真は46巻よりお借りしました。
趙侵略の要として鄴を落とすべく進軍する秦軍だったが、最大の課題が兵站であった。
(コミックス46巻第496話参照)
兵站(へいたん)とは?
兵站という言葉は軍事用語であり、人が戦を始めてから近代国家の戦争に至るまで確立されてきた分野である。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/兵站
食料や武器、馬など、戦いを続けるために必要な
No.1【ネタバレあり】蕞の戦いと地域包括ケア防衛戦
※写真は31巻よりお借りしてます。
蕞(さい)の戦い(31〜33巻)
時間がないのでいきなり戦いの核心にせまる話から入る。
蕞の戦いでは、
1.嬴政(えいせい、後の始皇帝)が自ら城に入って飛信隊らと共に趙軍と戦った。
2.趙の李牧軍と戦ったのは民間人の兵士が多数であった。
3.楊端和率いる山の民が決め手となった。
4. 龐煖(ほうけん)を信が退けた。
蕞という城で何故壮絶な戦いが必要となった
キングダムから学ぶ新型コロナ大戦
はじめに私は今、医療の現場で新型コロナウイルス(以下、コロナ)と戦っている真っ最中である。
関係者が『これは戦争だ』と表現するように、現場では感染防護具という名の鎧を着た我々医療スタッフが日夜コロナと戦っている。
感染防護具をつけてウイルス感染者をみるだけならそれは感染症診療の域をでない。
コロナが何故戦争と呼ばれるのかは、病院機能や地域医療、福祉の現場から、経済活動まで影響を及ぼし、かつ、