見出し画像

ロードバイクに乗った人間の燃費は?

今回は完全なるネタ記事です。
人間の燃費について真剣に考えてみました。

ロードバイクで長旅をしていると補給食だけでも結構な出費になってしまいます。 これって一体燃費に換算するとどれくらいなんだろうと気になったので計算してみました。  

燃費とは

燃費とは燃料消費率の略称で、ガソリン1L あたりで走る距離(km)として定義されています。 これを、人間がロードバイクで走った場合に当てはめてみましょう。

といっても、人間はガソリンを消化吸収できない構造になっていますので、まずガソリンをカロリーに換算し直してみます。  

燃費をカロリーベースで計算する

石油連盟の調査によるとガソリン1 L のカロリーはおよそ7,970kcal。 すなわち燃費を計算する時にはこの7970kcalで走行できる距離を求めれば良いことになります。 ストラバにおける私のデータを参照すると、私が100 kmを走るのに必要なカロリーはおおよそ2800kcalです。 これらから算出される私(ロードバイクに乗った人間)の燃費を計算してみます。  

計算方法はただの比例の問題です。私がガソリン1L分のカロリーで走れる距離をα km とおくと、以下の比例の等式が成り立ちます。

100 km : 2800 kcal = αkm : 7970 kcal

これをαで計算すると 7970  × 100 ÷ 2800  ≒  280km/L (有効数字二桁)
単位は敢えて燃費と同じ表記にしています。
つまり燃費に換算すると、私の場合は280km走行できることになります。

  これだけ見ると、とても優秀なエンジンです。
どこまでも走ると評判の高いHondaのスーパーカブですら、燃費は時速100 km 程度と言われているので、人間は大変エネルギー効率の良いエンジンと言えそうです。

しかし、この定義、ちょっと問題があります。 これはあくまでカロリーベースの計算です。 エンジンの性能としてであれば上記の計算で良いかと思いますが、ガソリン代を節約できるかと言う観点から見るのであれば、これをガソリン価格と比較した値に換算し直さなければなりません。

というのもガソリンの値段は2021年8月現在で1 L あたり155円。これってガソリンが1リットル8000キロカロリー近くあることを考えるととっても安いのです。8000kcalあってお値段が200円しない食べ物って....おそらく我々の身近には存在しないでしょう。  

燃費を値段で計算し直す

ということで、今度は値段ベースに換算し直してみましょう。 値段ベースで計算すると言うことは、ガソリン1L分の値段、つまり155円でロードバイクに乗った人間はどこまで走れるのかを計算することになります。 自分が知る限りで低価格かつハイカロリーな食べ物の代表としてペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックスを例に出します。

こちら、超超超超超超大盛やきそばペタマックスのカロリー、公式サイトの情報によると4184kcal。希望小売価格は980円(税別)です。

さて、先程の私の必要カロリー(2800 kcal/100 km)から考え、ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックスを食べきった場合に私が走れる走行距離は 4184 ÷ 2800 × 100 ≒ 150kmとなります。すなわち、980円のペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックスを完食した場合、私は150kmまで走れるということです。

さて、これを155円のガソリンと比較してみます。155円で走れる距離をβkmとすると、以下の等式が成り立ちます。

980円 : 150km = 155円 : βkm

これをβで解くと、150 × 155 ÷ 980 ≒ 23km/L (有効数字二桁)
単位は燃費に統一しています。
私は車に詳しくないですが、おおよそハイブリッドの乗用車といったところでしょうか。  

もちろん上記の燃費の計算式は選んだ食べ物の値段によって値が変わってきます。 敢えて安くて高カロリーなペヤングを選びましたが、我々に馴染み深い補給食で換算すると大きく変わります。

例としてコンビニのおにぎり(梅)で計算しなおしてみましょう。式は上記と全く同じですが、カロリーは160kcal, お値段は100円(税別)に変更します。

この条件で再計算すると、燃費は8.9 km/L 程度に大きく低下します。こうするとスポーツカーレベルでしょうか。

ロードバイク移動は楽しいから実質無料

結論を言うと、人間のエネルギー変換効率はカロリーベースで見ると他の輸送機関のエンジンと比較しても非常に効率の良いものと言えます。 一方でガソリンがカロリー対比例考えると尋常じゃなく安いため、結局ロードバイクで移動すると補給食でどうしてもお値段がかかってしまいます。

しかし、高いからといっても、それを理由にロードバイクを辞める理由にはなりません。多少燃費は悪いですが、得られる精神的+身体的健康のメリットを考えれば、実質無料なので、今後も乗り続けることでしょう。  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?