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VLCD( Very Low Calorie Diets ) とは?

文字通り、「超低カロリーダイエット」です。
必要最低限のタンパク質を摂取し、脂質・糖質といったエネルギー源を絶つダイエット法です。

無茶な人がやりがちな方法に見えるが(実際にダイエットの知識がない人がまず最初にやってしまう方法)、れっきとした研究施設で検討された方法です。
もととなったのは タンパク質 70g/日+塩 6g/日 で 370kcal/日 で1週間という期間限定で行った実験で、この実験での対象者は 6.8kg の減量に成功しました。
のちの追試験では約 400kcal/日 の制限を限界まで続けてもらい、その後、男性なら +1100kcal/日、女性なら +1000kcal/日のカロリーアップを設定し、半年間このプロトコールで継続したところ、平均 17.8kg(min 7.8kg 〜 max 40.1kg)の減量に成功したという結果を残したダイエット法です。

よくみる置き換えダイエットもほぼこのダイエット法を元にして、ジュースとか酵素水(なんの酵素でしょうね?)を飲んで空腹を紛らわし、カロリー摂取を抑える方法です。

VLCDの効果について、率直な感想は〜

それは痩せるでしょうが…

そのあとはどうするつもりなんだろう?ということです。

何か特殊な目的で、1週間後、10日後に一瞬でもいいからかならず目標体重を達成しなければならないというのであれば、トライする価値もあるかも知れないが、持続的な体重維持と健康面からしてお勧めできる方法ではありません。

ほとんどの人にとって、その摂取カロリーでは基礎代謝を下回っていると思われます。身体を維持するための最低ラインを下回っているのです。しつこく繰り返すが、ダイエットの目的はまず健康第一であって、逆に健康を削ってやるものではなありません。

VLCDで目標体重を達成しても、摂取カロリーを元に戻したら元の体型に戻ります。いや、恐らくもとよりも体重が増えてしまうのでしょう。しかも、加速的にです!

VLCD中にはもちろん脂肪は落ちます。
しかし、その過酷な環境を適応しようと、筋肉量も代謝も落ちます。
もしその摂取カロリーで体が適応し、体重が維持されているとしたら、これからもずっとその摂取カロリーでの食生活を続けなければ必ずリバウンドします。
年齢とともに、代謝って落ちるものです。
いずれ、食事から削れるカロリーがなくなれば、もうリバウンドしか選択肢が残っていません。

それでもダイエット法にVLCDを選択する際は目的と期間をよく考えてから実行しましょう。

ここで、VLCDのメリット・デメリットをまとめます。

VLCDのメリット
・簡単
・超短期間でやせる
VLCDのデメリット
・長期のダイエットに向かない
・体型の維持が困難
・健康面のリスク
・空腹感が激しい

いかがでしたか?
健康な身体を取り戻すためのダイエットとは別次元の方法です。
こういう方法もありますよ〜という程度で受け止めて下さい。

では、次回もお楽しみに。
“ 一時の減量より一生の健康 “

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