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梅雨到来!学校の置き傘事情から”災害・防犯”について考えた。【ムッタとヒビト#11】

こんにちは。くんぱす先生です。
医師として働きながら、2児の子育て真っ只中です。

長男:ムッタ(仮)小3
 小柄だが、考え方や発言は大人びている。優しい。一番楽しい時間はヒビトと遊ぶ時間だそう。反抗期まだ。
次男:ヒビト(仮)年中
 人見知りだけど慣れるとお調子者。ムッタのことが大好き。特技ドヤ顔。

注)軽めの記事にしようと思って書いていましたが、どんどん思いが熱くなり、最終的に胸アツな雰囲気で終わりました。ご注意ください。(笑)


長男ムッタは私立小学校の3年生です。
小学校受験をしました。

いよいよ6月に入り、もうじき梅雨に入りますね。
最近は季節の変わり目で大気が不安定で、夕立ちも多くなりました。
梅雨になると、毎朝天気予報をチェックして登校時間、下校時間あたりに雨が降りそうかどうか、傘を持っていきべきか否かを判断しなくてはならず面倒ですよね。

置き傘ができる!?

ムッタが通う小学校は置き傘ができます。
それも一人2本まで置くことができます。
1本は常時学校に置いておいて突然の下校時の雨に備える。
さらに、朝雨が降っていて傘を持っていたとしても、傘立てに2本目として置けるんです。

この制度すごく有難いなぁと思いました。
登校時は降っていなかったのに、下校時に降っていた!というときにも安心です。

我々親世代は置き傘文化ってなかったですよね。
そもそもなぜ置き傘をしてはいけなかったのかも謎ですよね。

プライバシー配慮

そして、傘など通学時に他人の目に触れるものの持ち物には名前を書かないよう指導されています。
個人情報保護の観点ですね。

名前ではなく何を書くのか

学年と組と出席番号を組み合わせた暗号のようなものを書くように指導されます。
校内ではこれで児童が特定できるので、落とし物なくし物をしても大丈夫です。
特に私立小学校は色の指定が多く、児童が皆同じようなものを身につけます。
そのため、一度なくすと名前がない限り戻ってきません。
そして校内に多くの落とし物なくし物が溜まってしまいます。

傘だけでなく靴にも

靴も黒という指定があり、皆が同じような靴を履いているのでぱっと見で判別ができません。
けれど、外側に名前を書いてしまうと個人情報を晒しながら歩くことになります。
そこで、靴のかかとにも同じく暗号のような識別番号を書いています。
これで履き間違えて帰ってきたことは一度もありません。

私立小学校ならではの対策

公共機関を利用して通学する児童が多いため、私立小学校ならではのプライバシー配慮の策に「なるほどなぁ」と入学時に感心しました。

他にも通学時間が長いことを配慮して、小さな水筒を必ず毎日持たせるよう指示があります。
これは、『熱中症』と『電車遅延などの不慮の事態』への対策とのことです。
夏は通学の間にも水分補給が必要になります。
また、地震などの災害や事故により電車が止まり長時間待機しなければならないときに備えての対策です。

ランドセルに入れておくとよいもの

そんな観点から、通学時に『もしも』に備えて入れておくとよいものを先輩ママからの案も含めてご紹介します。

①現金

気付かないうちに定期の期間が切れていた、ということが起こり得ます。
Suicaを定期にしており、残金がある程度あるようにしていますが、子どもは残金をいちいち気にしておらずチャージも忘れていたという事態に陥ります。
そんなとき、ランドセルに忍ばせた現金で切符を購入するよう教えています。
札だけでなく、小銭を用意しておくほうがいざという時に使いやすいと思います。

②絆創膏

靴ずれやケガのときに持っておくと自分で対応できます。

③テレフォンカード

携帯電話禁止の小学校が多いです。
我が家も携帯電話ではなく、音声メッセージを送れる”BOT”というGPSを持たせています。
普段の送迎時のやり取りはこれで事足りています。
が、災害時や突然の出来事で連絡を取りたいときに公衆電話から連絡できるようテレフォンカードを持たせています。
(*災害時は公衆電話は現金やカードがなくても無料でかけられるようになるそうです。また、緊急時の110や119は常に無料です。受話器を上げてそのまま番号を押せば繋がります。)

ただ、このテレフォンカードなのですが、昨今手に入れるのがかなり困難になっています。
金券ショップで買ったという親御さんもいました。
そのため、準備するのが難しければ小銭でいいと思います。

現代の子ども達は、公衆電話の使い方が分からないので一度一緒にかけてみる体験をしておくことをおすすめします。
意外とつまづくのが、どのタイミングで受話器をあげるのか。
まず、受話器をあげてからお金を入れるのですが、先にお金を入れてそのままお金がおつり口から出てくると子どもはそれだけでパニックになります。

そしてもちろん通学ルートの公衆電話のある場所も一緒に確認しておきましょう。

④親の携帯番号

本人が忘れたとき、また本人が事故にあってしまったときなどのために忍ばせています。

⑤エチケット袋

我が家はもたせていません。
乗り物酔いや吐きやすいお子さんは持っていると安心ですね。

⑥ゴミ袋

汎用性が高いので薄いキッチンポリ袋のようなものを入れておくと役立ちます。
ケガをしたときのティッシュや絆創膏のゴミ、エチケット袋として、濡れたもの入れ、採取したものなど様々な場面で使えます。
特に、これから梅雨の時期に濡れてしまった靴下やハンドタオルを入れたりするのにいいと思います。

⑦防犯ブザー

手にとりやすい肩の金具に皆さんつけていますよね。
ただ、飾りになっていませんか?
どのくらいの力で引くとどんな音が鳴るのかを子ども自身にやってもらった方がいいです。
さらに、いざ使う場面があったときに引き抜いた後、音のなっているブザーをどうすべきか皆さんご存じでしょうか?

正解は・・・

『ブザーを遠くに投げる』

です。
不審者は目立ちたくないので、なんとか音を止めようとします。
そのため、ブザーを持ったまま逃げると追いかけてきます。
ブザーは遠くの茂みにでも投げて、そちらに不審者が気を取られているうちに逃げるのが正解です。
こういったことは一回でも子どもに伝えてシュミレーションしておくと、ちゃんと子どもは覚えていてくれます。

子どもを守るのは大人全員だ

置き傘事情から派生して、通学時に持っておくといいもの紹介までさせてもらいました。
そして、それらの持ち物の根底には『いざというときのため』つまり、【災害・防犯】の思いがあります。

6月というと、通学に慣れてきた子どもたちの気が少し緩むのか一番小学生の事故が多いというデータがあります。

一番の防犯は『地域の大人全員で子どもを見守ること』です。

各家庭では我が子に通学時のマナーや交通ルール、災害時の心構えや防犯の意識を教える。
そして家を出て通学する子どもたちを見守れるのは親ではない地域の大人であることが多いです。

ある先生がお話してくださったことです。

「児童にはこう話します。
 『中には悪い大人がいるかもしれないけれど、ほとんどの大人は君たちを守ってくれるいい大人だよ。だから、困ったときには迷わず周りにいる大人に声をかけなさい。必ず、手を差し出してくれるから。』
 ”小学校”という今までよりも大きな社会に出た子どもたちは、親以外の信頼できる大人と出会って、『社会って温かいんだな。』と知って欲しい。」

この言葉を聞いたときに、その通りだなとハッとしました。

「悪い人がいるから気を付けてね。」
確かにそうなんですが、それよりも

「困ったときは助けてくれる大人がたくさんいるからね。」

と伝えてあげたい。

通学時、「危ないな」と思う現場に出会ったら、我が子に限らず声をかけることで防ぐことができる事故や事件があると思います。
他人の子まで見守れる余裕のある大人でありたい、子どもが安心して頼れる社会であって欲しいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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