「成瀬は天下を取りにいく」
高校(滋賀県立石山高等学校)の同級生たちが,懐かしい場所とかいっぱい出てくるよ,読んだ読んだ,と盛り上がっていたので,図書館で借りて読んだ.とても人気があるようで,京都市立図書館では100人以上の予約待ちで,予約してから借りるまでに9ヶ月かかった.
自分は滋賀県で育ったと言っても,実家は草津なので,大津に思い入れがあるわけではない.高校も石山なので,成瀬の膳所とは違う.それでも,西武大津店の閉店だとか,外輪船のミシガンだとか,近江神宮のかるた大会だとか,そういうのもあったなぁなどと思い出しながら読んだ.
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
ここから始まる.自分がやりたいことをやる.それも徹底的に.成瀬くらい自分がしたいことを究めていく生き方は素晴らしいんじゃないか.自分の人生,しかも限られた人生なのだから,周囲に合わせている場合ではないだろう.
面白かった.滋賀県に縁のない人でも十分に楽しめるだろう.
© 2024 Manabu KANO.
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