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機会を見送る人と活かす人

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で,普通の大学では対面講義ができなくなり,遠隔講義への移行が進んでいる.しかし,もっと以前から,大規模公開オンライン講座(MOOC: Massive Open Online Courses)と呼ばれるプラットフォームがあり,世界一流の講義を誰でも受講できるようになっている.

そのうちの1つが,ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)によって創設された"edX"だ.現在,140機関が参加し,2500を超えるコースを提供している.日本からは京都大学が参加している.

このedXに関連して,2013年6月3日の朝日新聞デジタルに,次のような記事が掲載された.

良質な教育は国境を超える ネット無料講座で広がる世界

【金成隆一】米国を中心に海外の大学が配信し始めた無料オンライン講座を使い、これまで個人の努力だけでは超えるのが難しかった「壁」を突破する人たちがいる。地域や経済、年齢の壁を超え、新たな学びを渇望する受講生を追った。

■モンゴルの少年 MITへ

草原の真ん中、モンゴルの首都ウランバートル。高校生バトゥーシグさん(16)が3月、米マサチューセッツ工科大(MIT)から合格通知を受け取った。MITの奨学金を受け、9月から学び始める。

教育機関エデックスで昨春、MITの2年生向け講座「電子回路」を受けた。受講生15万人のうち満点は340人。当時15歳で満点を取った彼は、教授を「天才」と驚かせた。周囲に勧められてMITを受験し、合格。「エデックスがなければ今の僕はなかった」と喜ぶ。カーペット工場のエンジニアだった父も「夢みたいだ」と笑う。

世の中には「自分は機会に恵まれない」とぼやく人がいる.しかし,私はそうは思わない.そう思いたくもない.

世の中には2種類の人がいる.目の前にある機会を見逃す人と掴む人だ.

どちらになるかは自分次第だ.自分の意識と行動次第だ.「大学新入生に伝えた(い)こと」にも書いたが,大学を使い尽くすためには,自分から行動しなければならない.ボーッとしていたら,講義室と自宅の往復だけで終わる.大学以外でも状況は変わらない.自分が自覚し,自分が行動するしかない.

(写真はウランバートルです)

© 2020 Manabu KANO.

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