見出し画像

「グッド・ウイスキー・タイム」で楽しく学ぶ

元宝塚娘役トップで,自分のバーを長らく経営している新谷さんによるウイスキーの解説本.初心者向けで,とてもわかりやすく書かれている.ウイスキーを飲み始めた人やウイスキーがちょっと気になる人が気軽に読めると思う.マンガやイラストも多いので.

これからウイスキーを学ぼうとする人の1冊目として良い本だと思う.

グッド・ウイスキー・タイム
新谷茂子,大泉書店,2022

ウイスキーの好みを表現するために,あるいはウイスキーの香りと味の特徴を区別するために,本書では一貫して,「フルーティーテイスト」,「ミディアムテイスト」,「スモーキーテイスト」の3種類に分けて話を進めている.

もう1つの軸はボディで,「ライトボディ」,「ミディアムボディ」,「フルボディ」の3種類に分けられている.例えば,ライトボディはボウモア10年やカティサーク,ミディアムボディはマッカラン10年や山崎12年,フルボディはアードベック10年や響21年といった具合だ.

初心者向け,初級者向け,中級者向け,上級者向けのオススメのウイスキーも紹介されている.これらは自分用にここにメモしておく.

初心者向けのオススメウイスキー

フルーティテイスト:マッカラン10年,エドラワダー10年,ダルモア12年
スモーキーテイスト:アードベック10年,ラガヴーリン12年,ラフロイグ10年
ミディアムテイスト:グレンフィディック12年,グレンリベット12年

初級者向けのオススメウイスキー

フルーティテイスト:グレンファークラス 105,アベラワー 10年,タムデュー 10年
スモーキーテイスト:ボウモア 10年,タリスカー 10年,カリラ 12年
ミディアムテイスト:グレンモーレンジィ オリジナル,ロイヤルロッホナガー 12年,グレンエルギン 12年
ブレンデッドスコッチ:バランタイン,ディンプル,デュワーズ ホワイトラベル,フェイマスグラウス,オールドパー 12年,カティサーク,シーバスリーガル,ホワイト&マッカイ,ジョニーウオーカー ブラックラベル 12年,

中級者向けのオススメウイスキー

フルーティテイスト:ダルモア・アレキサンダー3世,アベラワー 18年 ダブルカスク マチュアード,マッカラン 12年,グレンファークラス 21年,グレンドロナック 21年,グレンモーレンジィ コンパンタ,ブッシュミルズモルト 16年,ニッカ シングルモルト余市 シェリー&スイート,エッセンス・オブ・サントリーウイスキー 山崎蒸溜所 リフィルシェリーカスク
スモーキーテイスト:ボウモア 12年,アードベック・キルダルトン,アードベック・ウーダガール,ラガヴーリン 16年,タリスカー 18年,イチローズモルト 秩父 ザ・ピーテッド,ラフロイグ QA カスク,ラフロイグ 15年,ラフロイグ・ペドロヒメネスカスク
ミディアムテイスト:グレンフィディック 18年,グレンリベット 18年,スプリングバンク 11年,グレンモーレンジィ ラサンタ 12年 シェリーカスクフィニッシュ,グレンモーレンジィ トラディショナル,オーバン 14年,スキャパ 14年,グレンキンチー 15年,キニンヴィ 17年,カナディアンクラブ 20年,ブッシュミルズ 10年,竹鶴ピュアモルト 17年
ブレンデッド:シーバスリーガル 18年,バランタイン 17年,ジョニーウォーカー ブルーラベル,響 21年,ロイヤルサルート 21年,オールドパー スーペリア

上級者向けのオススメウイスキー

フルーティテイスト:マッカラン 18年 オールド,グレンファークラス 30年,グレンドロナック 1978 31年,ブッシュミルズ 27年,エドラワダー 22年,山崎 18年
スモーキーテイスト:ラフロイグ 18年,アードベック 30年,ラガヴーリン 25年,ボウモア 28年 ヴィンテージエディション,ポートエレン 25年,カリラ 35年
ミディアムテイスト:グレンフィディック ケイデンヘッズ オーセンティックコレクション 31年,オーバン 21年,グレンモーレンジィ 25年,グレンリベット 22年,キニンヴィ 23年,イチローズモルト・ダブルディスティラリーズ 2021 秩父×駒ヶ岳
ブレンデッド:カティサーク 33年,ジョニーウォーカー・キングジョージ5世,バランタイン 30年,ロイヤルサルート 32年,響 30年,ホワイト&マッカイ 30年

とりあえず,中級者向けのオススメで,まだ飲んでいないものを試していきたいと思う.上級者向けのオススメはそもそも手に入らないか,高くて買えない.

目次
プロローグ BARへようこそ!
第1章 ウイスキーを美味しく飲むために
 好みの味を知ろう
 樽熟成の秘密
 世界5大ウイスキー
 ここでちょっと小休止
第2章 主要な生産地とその歴史
 蒸留所をご紹介
 スコットランド編
 アイリッシュとカナディアン
 アメリカ編
 日本編
第3章 もっと深く知るウイスキーの世界
 ウイスキーができるまで
 カクテルと食事
 蒸留所へ行ってみよう
エピローグ 蒸留所見学

© 2023 Manabu KANO.

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?