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「聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く」
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)に行くことになった.9世紀に聖ヤコブ(スペイン名:サンティアゴ)の墓が発見されて以来,エルサレム,ローマと並ぶキリスト教三大聖地のひとつとされ,「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の終着地でもある.ずっと行ってみたかったのだが,ようやく機会が訪れた.そんなわけで,巡礼路を歩くわけではないが,予習をかねて,本書「聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く」を読んでみた.
聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く
戸谷美津子,書肆侃侃房,2017
星の巡礼路とも呼ばれる「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」を歩く巡礼者はとても多く,一緒に歩くことになったり,途中で何度も出会ったりする人もいるらしい.リピーターも多いとのこと.凄い魅力があるのだろう.
「心を開いて旅をすればたくさんのことが入ってくる」
「巡礼路でいちばん大切なのは、世界中から来た人と話をすること」
そんな言葉を胸に抱きつつ著者は巡礼路を歩いたそうだ.
巡礼路には巡礼者向けの宿泊施設が整備されており,格安で泊まれる.著者もずっとそういう宿泊施設を利用したとのこと.
さっそうと立ち上がるアンネの後を、ミルダがトコトコと付いていく。そして何を思ったかふと振り返ると、小さな右手を広げて口をつけ、その手を真っ直ぐ私たちに向けて差し伸べた。それは世にも可愛らしい投げキッスだった。ミルダは立ち止まってその愛らしい仕草を、何度も何度も繰り返した。それが長い長い徒歩の旅の、心に残る最後の出来事だった。
こんな言葉で,およそ800km,40日の旅が締め括られる.
自分は歩こうとは思っていないが,ロードバイク巡礼ならありかもしれない.
© 2024 Manabu KANO.
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