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まぶた診療

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まぶたの診療における考え方、哲学、あるいは啓発したいことなど
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記事一覧

解像度って高ければ良いというものではない

どうも私は解像度を上げることに集中しすぎていたよう。逆でした💦 むしろ解像度を落としてふ…

「目尻切開単独は効果がなかった」とどうして言われるのか?

「意味なかったですね〜」という感想。 「単独で目尻切開したけど効果がなかった」という人に…

眼瞼下垂手術同志の医師がほしい!!

「九州に住んでいます。金沢医師の診察を受けたいのですが、関東は遠いので福岡近辺でいい病院…

はじめまして、フリーランス形成外科専門医の金沢です。☆自己紹介

はじめまして、形成外科医の金沢雄一郎です。 まぶた治療に特化した診療を行う、フリーランス…

顔の老化10年分の変化を高解像度写真で見た

10年ぶりに会って診察した患者さん(50代) こちらは覚えているけど向こうは私のことをあまり…

自分の顔に欠陥があって不安?醜形恐怖症とは

自分の顔に「異常がある」と感じますか? その結果気分が落ち込んだり、人とのコミュニケーシ…

110分の講演を担当した

人の集中力は20分までゴールがみるみる遠ざかるとともに真っ白な霞にうもれていき、そして見えなくなった。 日本美容外科学会、学術教育委員会企画『上眼瞼の美容外科手術を学ぶ』での講演依頼を頂いたときでした。 依頼を頂いたら「Yesかはいで答える(最近覚えた)」をもって受諾しました。 6時間を3分割構成。一人の演者が110分で講演を行います。と。 は?110分??私が信じるコンセプトとして「人が集中して聞き続けることができる時間はマックス20分」です。 途方に暮れる、銀色

幼い子の手のやけどの手術|形成外科の仕事

歩き始めた子供の視界には何が見えているでしょうか? 今まで見えていなかった物が手の届く距…

くしゃみをするときにどうして目を閉じるのか?

車の運転中、鼻の奥がムズムズ… あああ、くしゃみが来るぞ!今運転中だし、目をつむっちゃ駄…

皮膚縫合のこだわり

そう聞くと、「金沢は皮膚縫合に対して思い入れのある手技をもっている」と思われるかもしれま…

眼瞼(まぶた)の解剖の歴史|解体新書ほか

杉田玄白らによる解体新書(1774年)。ドイツ人医師クルムスの解剖学書を翻訳したものです。日…

まだ本質でないところで消耗してるの?

「電気メスを使いますか?」 「皮膚縫合は何針ですか?」 「皮下縫合は何個入りますか?」 結…

美容医学技術の進歩の恩恵に浴していることに多くの人が気づいていない

美容医学の診療技術が進歩し、価格がリーズナブルに、より安全になってきました。 「まだ施術…

カラーコンタクトはなぜキラメキが少ないか?なぜ平坦に見えるのか?なぜ奥ゆかしさがないのか?

カラーコンタクトレンズやサークルレンズは、瞳の色調が浅くてフラットな見えてしまいます。いったいなぜでしょう? 瞳の色には奥行きがある瞳の色は「虹彩の色」です(中心は真っ黒な瞳孔)。 虹彩は目の表面から、深いところで4mmくらいです。(参照:眼の常識・非常識) 角膜を透過した光が虹彩で反射し、その光が角膜を抜けて虹彩の色が認識されます。 そうです。 瞳の色は目の表面の色ではないのです。もっと深いところの模様なのです。 彫刻でも深さが表現されている 透明感とは?