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あらためて、鉄腕アトム「地上最大のロボット」を読み直してみた!

こんにちは、サカモトです。

今回は、手塚治虫の鉄腕アトムの話です。

最近、テレビCMで流れているので、知っている人も多いとは思いますが、新たにアニメ「PLUTO」がNetflix で配信が始まりました。


このアニメには原作があって、

YAWARA

Master キートン

20世紀少年

などの作者で有名な浦沢直樹さんが、手塚治虫の鉄腕アトムの中で長編の「地上最大のロボット」をリメイクした作品になります。

調べると、連載が始まったのが2003年とのこと。あれからもう20年経ったのかと、時が経つのが早いと感じます。

多分、連載20周年に合わせてアニメ化したんでしょう。

アニメ自体は全8話となっていて、今は第一話を見始めたところです。かなり原作に忠実な印象を受けました。

これからゆっくり見ていきたいと思います。


さて、今日の本題は、浦沢直樹さんのマンガのさらに原作である「鉄腕アトム」の地上最大のロボットについてです。

手塚治虫のマンガは学生時代大好きで、全集を集めてました。全部は集めきれなかったですが、400冊くらいはあったんじゃなかったかな。

今は、ほとんど処分して50冊ぐらいしか残ってないですけどね。

手塚治虫作品の中で、特に思い出に残った作品である「アドルフに告ぐ」について書いた記事は、初めてnote公式のマガジンに登録された記念すべき記事となりました。よければ読んでみてください。


さて、それでは本題の地上最大のロボットの話です。鉄腕アトムの第13巻がそれに当たります。

ちなみに、今はkindle unlimited の対象になっています。(おそらくアニメ「PLUTO」が配信されたからですね)

鉄腕アトムは基本的に、短編作品なのですが、この地上最大のロボットは長編作品となっています。この13巻まるまる費やしています。

ストーリー的には、世界征服を企む中東の王サルタンが作らせたロボット・プルートが世界最強の七体のロボットを倒しに行くという話です。

プルートウ

プルートウが世界最強のロボットを圧倒的な力で次々と倒していくのですが、世界最強のロボットの一体であるアトムも狙われるものの、、、

プルートウも完全な悪者という存在ではなく、ご主人である人間の命令に背けない可哀想な存在としても描かれています。

そして、鉄腕アトムもプルートウを倒すため、10万馬力から100万馬力の力を得ようとしますが、御茶ノ水博士から止められます。

最終的には、天馬博士の協力の元、100万馬力を手に入れますが、大きな力過ぎて手にあまって空回りします。

なんというか、アトムが善で、プルートウが悪という勧善懲悪ものではなく、物事が複雑に描かれ、単純な見方ではすまない、色々と考えさせられるストーリーになっています。

この作品が連載されていたのが1960年代らしいのですが、その当時にこのストーリーは斬新だったと想像します。まあ、この話だけではなくて、鉄腕アトムシリーズ全般に渡ってそうなのですけどね。

ちなみに、倒される世界最強のロボットたちもかなり個性的に描かれているのですが、浦沢直樹版の「PLUTO」では、そのうちの一体ドイツのゲジヒトが主人公となっています。

しかし、変わり過ぎと言ってもいいぐらいの変わりようでびっくりしますよ。

鉄腕アトムでは、こんなゲジヒトが、

「PLUTO」ではこんな感じです。そして、ゲジヒトはあっという間にやられてしまうのです。このキャラをよく主役にすえたものです。想像力がすごいです。

他のロボットもどんなふうに変わったのか、みなさんも自分の目で確かめてくださいね。


あとですね、この話は戦うことの無意味さや平和の尊さを訴えてもいます。象徴的な最後のコマを参考に貼り付けておきます。

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