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人生で一番衝撃を受けたマンガ「アドルフに告ぐ」


今回紹介するのは、手塚治虫の神マンガ「アドルフに告ぐ」です。

タイトルあるとおり、人生で最も衝撃を受けたマンガです。初めて読んだのは高校生の時と記憶していますが、マンガであっても楽しいことだけでなく、小説以上に真面目なメッセージを伝えることができることに驚いたのを覚えています。天才の手にかかれば、表現手法なんかは関係ない、そんなことを感じましたね。

テーマは反戦だけど、、

時代は第二次世界大戦の前から戦争が激しくなる頃を描きます。当然テーマは反戦です。が、しかし、反戦をテーマにした小説、マンガ、映画は数多ありますが、大体が空襲であったり、配給であったり、疎開といったことがメインで、苦しさというものだけが全面に押し出されることが多いと思います。そして、登場人物は日本人だけでしょう。でも、このマンガは違います。

このマンガでは、登場人物がいきいきと描かれ、恋をしたり、新しいチャレンジを始めたりと躍動感が感じられます。そして、日本人だけでなく、多くの外国人や外国の様子が描かれます。

始まりはベルリンオリンピック

プロローグは1936年のベルリンオリンピック。そして、主人公はそのオリンピックに日本から派遣されてきた新聞記者。オリンピック観戦中に、ベルリンに住んでる弟から電話がかかってきて、すぐ来てくれと言われるものの、競技が佳境ですぐに出られず、遅れてアパートに駆けつけると、弟が不慮の死をとげている、、、というところから物語は始まります。

このはじめの入りだけでも、衝撃でした。1936年といえば、昭和11年、そんな時代にドイツ語をしゃべる日本人がいたんだとか、主人公はタクシーに乗ったりとか、アパートに行って管理人と話したりと、全然物怖じしないで振る舞っている様子とか本当に驚きました。ベルリンオリンピックは日本人選手も参加しているので、現地に日本人が行ったりというのはあったんでしょうが、ベルリンに行くことがものすごいことではなくて、本当に普通のことのように振る舞っているんですね。何度も言いますが、本当に衝撃でした。

このマンガを読んた影響で、大学の第二外国語はドイツ語を選択しましたね。主人公のようにペラペラしゃべれるようになりたいと、自分なりに一生懸命勉強しましたが、無理でしたね。昔の人ってどうやって語学を勉強したんでしょうかね、不思議です。

主要人物は二人のアドルフ

タイトルにあるアドルフは、3人のアドルフのことを指しています。ただ、一人はアドルフ・ヒトラーのことなので、置いておくとして、ユダヤ人のアドルフ・カミルとドイツ人のアドルフ・カウフマンの二人の人間関係が物語の中心です。

二人は神戸で幼い頃仲良く過ごすものの、時代の荒波によって、すれ違いが生じ、二人が憎み合うようになります。そして、最後には、、ふたりの愛憎劇がこのマンガの一番の見所です。

戦争を舞台にした一大スペクタクルドラマです。読んで絶対損はしないと思うのでぜひ手にとって見てください。

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