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猫山課長の文章はnoteがベスト!書評「銀行マンの凄すぎる掟」

こんにちは、サカモトです。

本日はこちらの猫山課長の本、「銀行マンの凄すぎる掟」の紹介です。

猫山課長は、大体同じ時期にnoteを始めていること、業界は違うもののサラリーマンであることなどから、以前から注目していました。

いや、ちょっと違うな。

猫山課長の投稿する記事が軒並みかなり多くのスキ数を集めていて、嫉妬というかそんな対象でした。同じnoteを書く身としては、悔しいので、興味ないっすよと口では言いながら、横目でベンチマークとして気にしている、そんな感じでしょうか。

猫山課長の記事のテーマは勤め人の悲哀や汚さみたいなものを的確に描くんですね。そうそう、そういうことあるあると、思わず納得してしまうようなことを書くのです。

だから、多くの勤め人の共感を集めるのです。そこは分かります。

でもね、仕事の上で同じようなことを見たり聞いたりしているわけで、そんな汚いものをなんでnoteに持ち込むかなとも思っています。

僕にとってnoteはお花畑なのです。醜さとか汚さとかとは無縁で、自分が心底楽しめるようなことしか書かないと決めているのです。

猫山課長の記事は、勤め人の中でも苛烈な金融機関というのもあって、ちょっと極端だなと思うものがありますが、概ね勤め人として共感することがほとんどです。

しかし、僕はほとんどスキは押しません。それは嫉妬もありますし、noteをお花畑にしたいということでもあるのですね。

でも、気にはしています。猫山課長はちょっと複雑な思いを持つ存在です。だから、この本を買ったわけですね。


本を読んでの感想ですが、驚きました。マイルドになってました。

この本ははこれまで猫山課長がnoteに書き上げた記事を再構成して、出版したものです。

猫山課長のnoteの文章は、言ってみれば、ジャックナイフです。読んでいて、あまりにも鋭いのでグサグサ刺される感じがします。

それが、紙の本で読んだらマイルドでまろやかにになっていたのです。本当に驚きました。

猫山課長はこの執筆の過程はこちらに書いています。

編集者から手直しの赤入れの原稿を渡され、書き換えていくわけです。その時に猫山課長は思ったそうです。

「こんなことしていると、「猫山節」が薄まっていくんじゃないのか?」

と。
しかし、編集者僕が言う通りに直していると意図が伝わりやすくなっていたそうです。

驚きました。

編集者の指示通りに修正をしたものを読み返してみると。とても読みやすく、意図がより伝わるようになっているのです。

元の自分の文章を読んでみる。確かに「猫山節」はあるけど、クセが鼻についてしまう。雰囲気に逃げている気すらしてくる。

編集者は、私の意図を汲みながらも文章をよりリーダブルにしてくれている。

しかし、読んだ感想としては、猫山課長のよさ、ジャックナイフのような鋭さが息を潜めてしまった気がしますね。

確かに意図や意味は通じやすくなってはいます。でも、みんなが求めているものはそこではないんですよね、きっと。

正しさやうまさを追求することも大事です。でも、その人の個性が消えてしまっては元も子もないのではないのでしょうか。

結論、猫山課長の文章はnoteがベストだと思います。


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