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DoorDash(ドアダッシュ)が日本に初進出!米国シェアNo.1フードデリバリー企業は日本でも席巻なるか?

こんにちは。デジタル&フィジカルデザイン編集部です。

本日は2021年6月9日に日本でのサービス開始を発表したフードデリバリーサービス「DoorDash(ドアダッシュ)」のことについて取り上げたいと思います。ウーバーイーツ、出前館を始めとして、chompy、foodpanda、menu、Woltなど続々と新しいサービスも開始し、日本でもフードデリバリーサービスは一般にもだいぶ浸透してきましたね。DoorDashに果たして勝ち目はあるのでしょうか?本日はDoorDashの特徴となる部分を先日のプレスリリースなどから紐解いていきたいと思います。

DoorDash(ドアダッシュ)って何?

DoorDashはアメリカでは2021年時点で米UberEatsを凌ぐ市場シェア50%以上を持つフードデリバリーサービスです。DoorDashがアメリカでフードデリバリービジネスを始めたのは競合と比べ決して早かったわけではありませんでした。既にGrabhubやUberEatsが一定のシェアを持つ中での参入でしたが、2018年後半辺りから急速にシェアを伸ばし、2019年中盤には他社を突き放し圧倒的なシェアを獲得しました。

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出典:http://www.koreaittimes.com/news/articleView.html?idxno=103034

このようにアメリカでは飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているDoorDashですが、アメリカ以外ですとカナダとオーストラリアに進出しており、日本が3番目の進出国となります。既にウーバーイーツや出前館などが都心ではかなり一般的に利用されるようになってきた中、後発のDoorDashがどのようにビジネスを展開していくのか注目したいですね。

ちなみになぜ日本を3番目の進出先として選択したかについては先日の記者発表の際、『日本はフード消費の市場として大きいながらまだフードデリバリーの市場自体の伸びしろが大きいこと』を理由に挙げられていたそうです。しかし、いきなり東京や大阪などの大都市でサービスを始めるのではなく、仙台でサービスを開始ししっかりとしたローカライズを行う地固め戦略をとるというのがDoorDashの戦略です。

なぜ仙台?
と僕も思いましたが、曰く「100万人以上の人工がいる都市でありながら、都会と郊外の両方の特徴を持ち、デリバリーサービスの普及率が低い」という側面が仙台にあるためとのことです。DoorDashにとって日本という未知の市場をリサーチする上でも最適な都市として考えられたことが伺えますね。

DoorDash(ドアダッシュ)の3つの大きな特徴とは?

進出して間もないためまだ分からないことが多いのですが、現在までにわかっているDoorDashの特徴をまとめてみたいと思います。

特徴1 お店のWebサイトやアプリに注文機能を簡単に取り付けられる『Storefront』を提供

日本進出発表時の記者発表にて、Storefrontという機能についての説明がありました。これはお店が自店舗用ののWebサイトやアプリを既に持っている場合に手軽にデリバリやテイクアウトの注文ができるシステムを実装することができる機能です。

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出典:https://get.doordash.com/products/storefront

デリバリやテイクアウトに対応したシステムをイチから構築するとなると莫大なコストが掛かってしまいますが、DoorDashに加盟すればシステムを簡単に利用することができ、配達もサポートというのはお店側としてはメリットが大きいのではないでしょうか?

その2 クエスト達成型の配達員評価システム

DoorDashの配達員はDasherと呼ばれ、基本的に誰でもなれる権利があります。注文者からの評価や配達した回数などにより配達員は評価され、評価が上がると配達単価があがるような仕組みになっています。これはウーバーイーツの販売員評価システムでも同様の仕組みがありますね。
アメリカの仕組みではDasherは一定の条件をクリアすると、Top Dasherと呼ばれるランクに上がることができます。通常のDasherは、配達を希望する日時や時間帯を”バイトのシフト連絡”をするように、あらかじめ申告する必要がありますが、Top Dasherは、空いている好きな時間に突発的にでも配達をする権利が与えられるそうです。
通常のDasherであっても「配達を受け取る場所」、「届ける場所」、「受け取れる報酬」が依頼を受ける前に確認することが出来るため、自分の都合や報酬のバランスなどを踏まえて仕事をするかどうかを決められる仕組みが、ゲームのクエストをこなしていく感じと似ていてなんだか楽しそうですね。

その3 日用品などのデリバリーにも対応予定。

更にアメリカではDashMartという名前の”デジタルコンビニストア”もはじめました。DashMartは実際にPhysicalな店舗型のスペースが存在するのですが、実際のコンビニのように一般小売をしているわけではありません。一般ユーザーはDashMartのECサイト/アプリから、日用品や風邪薬、調味料など販売している商品(2,000点以上の商品種類)を購入すると、DasherがDashMartにあるその商品をピックアップし届けてくれる仕組みとなっています。
DoorDashはただ料理から日用品などのデリバリーへラインナップを拡げただけではなくDasherが日用品を販売しているお店までいちいちピックアップしに行く手間を省きました。配達に便利な場所に専用の配送センターを設け、その場所と届け場所を繋ぐことでより早く配達を可能とさせようという、関係者のペインを一挙に取り除く秀逸な仕組みと言えます。アマゾンが全国に配送拠点をもつイメージにも近いですね。

これらのサービスが日本で始まるのはまだ少し先かもしれませんが、日本に進出し、いよいよ始まったと考えると単純にワクワクしますね!
これからのDoorDashの発展に注目していきたいと思います。

本日はこの辺で失礼します!
最後までお読みくださりありがとうございました。

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