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支出を"幸せ代"と考える

流行病で久々に見た
"1"から始まる給与明細

 なんとなく予測はしていましたが、コロナに罹って月の4分の1を有休消化で過ごした今月の給料は、入社直後並の金額でした。

 来月は色々と買い控えしないとなトホホ…なんて思っている内に、追い討ちをかけるようにクレジットカードの引き落としがありました。
 コロナで自宅待機をしていると、自宅内の食料危機に陥ったりして普段よりかはネットショップを利用したのですが、いやいやそれを考慮しても使いすぎだろう…と思うくらい差っ引かれていまして、思わずカード会社に問い合わせをしました。

 不正利用なんかを疑って電話をした訳ですが、カード会社の方に今月の明細を1点1点"丁寧に"伝えて頂きましたら、なるほど全て記憶にあるし、なんなら現物が目の前にあります…ね…ハイ。

 確かに1週間弱の自宅待機の間の食糧調達の合間に、自分の趣味の道具だとか生活雑貨のアレコレや映画のネットレンタルやらで、1回あたりの金額こそ微々たるものの、使用頻度が通常月の3倍近くだったので、そりゃ引かれる額は大きいハズです。

 記憶に無い支払いはございますか?とカード会社の方に聞かれましたが、ありませんとしか回答せざるを得なく、くだらない言い合いで論破されたような奥歯に物が挟まったような(いや、私が悪いのは百も承知なんですが!)そんな私の何と自分勝手なお気持ちで終話となりました。

 にしても、こういう半クレーマーになった話は私以外でも聞きますから、カード会社の方々の仕事というのは実に大変だと思います。頭が上がりません。


 失った金額を数えるより
支出で得た物や経験を
思い出そう。

 このご時世、"値上げ"や"増税"と言ったワードを目にする機会は多いです。

 卵や小麦粉、野菜も値上がりしました。外食も100円回転寿司は絶滅寸前となり、特に麺類に関しては小さい個人店でも1、2年前の2倍近く値上がりした店舗もあります。

 車移動が基本の岩手県なのでガソリンの値上がりも身に染みて感じます。今でこそレギュラーが1リットルあたり175円ですが、一時は200円に差し迫る時期もありました。私はメインカーとセカンドカーの2台持ちでセカンドカーに限っては今日日ハイオク指定なのですっかり出番も無くなりました。


 と、支出に伴うデメリット(珍妙な表現)は数えればキリがありません。
 この金額を払っているなら〇〇が出来たな…とか〇〇が買えたな…とか、そういう話をしても何も生み出しません。

 そういう後悔ばかりを数えていた時期も私にありましたが、そうなると支出自体を控えてしまいます。貯蓄が趣味となれれば良いのですが、私はそこの域には達せない気質なので支出を抑えてしまうと気持ちが下向きになってしまいます。

 そこで私は自分に取って良いように考えました。


 支出を幸せ代だと考えよう。と

 いつも買う野菜や卵も値上がりしましたが"高い食材を買った"という発想に転換すれば、折角なら美味しく食べようと少し調理方法も凝ります。
 普段ならサッと炒めて食べていた野菜も、下味を付けて漬け込んだり、オープンで蒸し焼きにして一手間かけたりする事で"良い物を食べている特別感"を演出する事が出来ます。

 さらに新しい調理方法や味付けをする事で、料理の新しい知識や経験、体験を得る事も出来ます。

 ハイオクガソリン車も走らせればあっという間に1万円ぶっ飛びますが開き直って"このご時世にハイオク車に乗る贅沢"を味わっていると思えば、まぁ仕方ないかなとも思えて来ます。そして"折角出掛けるならハイオクガソリンを燃やして行った事が無い所"としてしまえば、贅沢且つ新たな経験、体験、知識を得る事が出来ます。

 "折角"散財するなら新しい何かを得た方が幸せじゃ無いでしょうか?

 物は言いよう、開き直り、なんて言われてしまえばその通りなのかも知れませんが。
贅沢は敵だと、かつてそんな時代もあったようでしたが、そんな世の中や考えの元では誰しも生きたくは無いとは思います。

 こんなご時世ですから、ミニマルな生き方、コンパクトな生活、慎まやかさが美徳とされつつありますが、支出を幸せ代と捉える感覚も私は大事かなと思います。

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