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(1)『森』さんのおしゃべり。

『ホッチキス』が何か言っている気がして本格的に始まったこのシリーズ。
机の物たちだけにとどまらず、外へと広がっていきました。
人だけでなく、みんなおしゃべりです。

産まれれば、誰もがみんな、自分の今日の役目を果たすだけなのですね。

まずは『森』さんのおしゃべりです。
その声は、いらない力を抜く力になるでしょう。
お忙しい方は、目次で『森』へGO!(伝え人より)


みんながしゃべりだした。

みんながしゃべり出したから聞いてみよう。
そこに意外な「真実」が隠されているかも知れない。
そこに意外な「悲しみ」が隠されているかも知れない。
そこに意外な「優しさ」が隠されているかも知れない。
そこに意外な「茶目っ気」が隠されているかも知れない。
そこに意外な「救い」が隠されているかも知れない。
そこに意外な「勇気」が隠されているかも知れない。
そこに意外な「愛」が隠されているかも知れない。
ただただ受け止めよう。
「あなたは私の一部なのだ。」

プロローグ

ー 素晴しい旅の始まり ー

目の前に蜘蛛クモがいた。
卵を抱えていた。
何かを伝えてくる。
急いでメモを取る。
ペンを走らせた。
「産み出せ。産み出せ。苦しみはあるが、でもそれは自然なことだ。」

蜈蚣ムカデが横切る。
雷に打たれる。
道が照らされ、行く先を教える。

足裏に活力がみなぎっている。
荷物は着替えと食べ物少し。
水も入れる。

翼が黄金に輝いて背中に畳まれる。
体は軽い。
いずれもっと軽くなるのだろう。


VOICE-1『森』

『森』さん

土よ、空気よ、草花よ、
木々よ、光よ、石たちよ。
川よ、苔よ、岩たちよ。

そんなに急ぐな。
出会えたことは私も嬉しい。
ゆっくりと話をしよう。

生きている素晴らしさ。

未来のこと、
懐かしもう。

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