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【自己紹介】


はじめまして、ばななdoughnutです。

詩や物語などをアップしていきます。
書いていて、自分自身が元気づけられた言葉たちです。
みなさんにも読んでもらって元気になって頂けたらと思います。
このページは、そんな言葉たちを書くに至った、ちょっと不思議な体験のことです。

【布石】

横殴りの砂嵐

ある日、ひどい横殴りの雨が降ってきたと思ったら、その雨が水ではなく砂で、目も開けらないほどでした。

足元を見ると裸足で、変な感じでした。
砂の上だったのです。
気持ちの良い感じではあったのですが、しかし、それはよく見ると、たくさんの小さな黒い粒でした。

それをコーヒー豆だと思い、そしてその頃、何かしたいと思って考えていた私は、
「あぁ、コーヒー豆を仕入れて売りなさい。」ということかと思いました。
「そういう商売を始めなさい。」ということかと。

ターバンの男

そう、これは頭の中でのことです。
なので、目が開けられなかったというのは冗談です。
目はつぶっていましたが、開けようと思えば開けられました(笑)。

ですが、その情景は見えていて、そこに横殴りの雨みたいなものがたくさん降っていて、何も見えないほどでした。
不思議に思いながらそこにいると、向こうからターバンをぐるぐる巻きにした一人の男?の人がその砂嵐の間から現れ、こちらに近づいて来ました。
驚きましたが、何か私に用がある感じだったので、そのまま待つことにしました。

その男の人は、その砂嵐で前が見えにくそうにしていて目を細めていていましたし、風に煽られながらもこちらに進んで来ました。
それくらいのすごい砂嵐だったのです。

その男?の人は、遠くからどんどんこちらに近寄って来ながら、途中、叫ぶようにして私に向かって何か言ってきました。
砂嵐でかき消されて良く聞こえなかったのですが、確か、
「これを仕入れて使いなさい。」
みたいな言葉だったと思います。

それで私は、
「あぁ、コーヒー豆を仕入れて売りなさい。」
ということなんだなと解釈したのです。
そこで私はそこにしゃがみ込み、両手で足元に降り積もったそれをすくい上げましたら、それはコーヒー豆ではなくて、たくさんの文字だったのです。

黒い粒の正体

私は驚き、顔を上げ、目を凝らしてその横殴りの雨粒みたいなものを見てみると、その全部が文字でした。
文字が、そこいっぱいに流れているのです。
それがどんどん降り積もっているのでした。

私は呆然としましたが、何かわくわくもしました。
そしてそのあと、そこまで近寄ってきていたそのターバンを巻いた男?の人が、また私に向かって何か言ったような気がしましたが、砂嵐でかき消されたようでした。

ある日から私は、何の気なしにパソコンの前に座り、文章をどんどん打っていました。

あの砂嵐が文字の嵐だったその映像を以前見たことに気が付いたのは、それから詩や物語をいくつか書いたあとでした。



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