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59 - ざっくりフューチャー

「そんなバカな」とチャーリイはいった。「それに、あなた、ジュディスのことも知らないでしょう?」
「わたしの知らない人はいっぱいいるわ。たとえば、あなた」
(『クレイジー二人旅』)

59(*58はこちら

メモ:「北極」

Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): 北極の話はしそうでしてないね。

Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): 北極はめちゃくちゃ移動しているという話があるね。

C: うん。

JC: ポールシフト……地球球体説なんだけど、別に球体じゃなくても中心は移動する可能性はあるからね。一気に磁石の向きが変わっていくというのは、当然太陽や月の軌道に影響があって当たり前じゃん。

C: 本当の気候変動。

JC: リアルな。

C: いわゆらないやつね。

JC: はははは。冗談じゃないやつね。そうそう。それで変わるのは……気候じゃない気がする。いわゆる電磁波でもいいけど、エーテルだよね。

C: うん。

JC: シューマン共振自体が変わってきていると言うじゃない? それは北極が移動しているという事と絶対関係がある。

C: ちなみに「北極」と言う時なにを思い浮かべてる?

JC: 北極「点」っていう……いわゆる……。

C: 岩?

JC: いや「穴」。きっと穴。

C: ははは。

JC: それは移動してないと思うんだよね。エネルギーの中心みたいなのが……。だから北極めちゃくちゃデカいと思うの、もっと。

C: 大陸?

JC: だから北極点なんて辿り着けるわけがない。すごいでっかいんだと思う。その中心がどうなってるか考えると……もうワクワクするよね。

C: うん。

JC: そこにユートピアがあるっていう伝説が昔はずっとあったわけだからね。こんな寒い中に、いきなり温暖な地があって、クリスタルの木が立ってる……とか。普通にあった話だからね。ただの想像力ではない何かでしょう。

C: 「磁力のある岩」とかも言うね。

JC: 「水が下に抜けるところ」とかね。上から水が降って来て、北極から水が抜けて行く。

C: 北朝鮮の人工衛星が北極・南極の上空を通過する軌道とか言うじゃん。

JC: そうなの?

C: 東西周りじゃなくて。北朝鮮だけは縦で回してるって主張してる。真面目に取り合うには……凄い話だなと思うけど。はははは。(※参考:北朝鮮の「衛星」打ち上げ成功がもたらす新局面|nippon.com)

JC: ははは。よくぶつからないね。

C: フラットアースでよくあるけど、なぜか南北に突っ切る飛行機の航路がない、というね。南極広くて危険? とか。

JC: 普通に出来てる。

C: 情報がズレてる。ははは! 太平洋も広いよ。南北だと行けない理由って無いよね。

JC: 言ってることは一緒。ははははは。

C: 互いに抱えてる矛盾に対して……じゃあ「ファウチ博士、南極物語へ」。

メモ:ファウチ、南極物語へ

JC: えぇ。

C: ペンギンのマスク姿の写真。JCが送ってくれた。 

JC: あれ面白かったね。「なんだよペンギンって!」って、誰もツッコミ入れない。当たり前だけど……。そこしか気にならなかった。

C: いいトコ見てる。

JC: めんどくさいやつだなぁ、と。だからあいつ嫌われる。

C: ははは。

JC: アメリカ発信のニュースって常にそういうパロディーを抱えてて……匂わしたところで誰が気付くのか。全く意味が無い。

C: JCが気付く。

JC: はははは。向こうの身内ではあるんだろうな。そこまでは推察出来ない。

C: そのノリね、

JC: うん。

C: 『マトリックス レザレクションズ』をちょっと見た。そのノリ……楽屋ネタばっかりで全然見れない。

JC: そうね、楽屋ネタなんですあれ。アメリカ見てると「早くなんとかしろよ」と思うけどね。何やってんの? って。

C: だらだらだらだら。

JC: あのダラダラに巻き込まれてる。全世界が……。それが「アメリカの強さ」みたいになってる。意味がないんですよもう……。崩壊寸前のドル抱えて何やってんの? 見事にみんなうんざり、日本以外は。EUも離れ出してるよ。

C: 早く舵切らないと難しくなってきてる。

JC: だから「楽屋ネタ」っていう表現がわかりやすい。ずっとフジテレビ見てないとフジテレビおもしろくない、みたいな。くくく。

C: ははは。そのアメリカさんがずっと発信してきた未来のイメージというのが……「なんとなく自動」ね。

JC: ははははは! あー。ははははは。そうね。

メモ:なんとなく自動

C: 「全部が"なんとなく自動"になっていくのが"未来"でカッコいい」みたいなのずっとやってる。50年ぐらいずーーーーっっっとやってる。

JC: ざっくりフューチャー。

C: 日常に応用されたのが、ガレージが自動でゆっくり上に開いたり。

JC: そうね。SF、60年代後半から70年代くらいのフューチャリスティックみたいなのの幻影。

C: それのパロディパロディでずっときてる。

JC: それが、最近になっていわゆる前文明的な考え方が浸透してきて……。「一部で」だけど。もっと「違う未来の像」がみんなの中で浮かんできてる。だから変な話、宇宙に行ったかどうかなんて本当にどうでもよくなってきてる。

C: うん。

JC: 「宇宙」ってなんだって。それと現代科学なんていうものが相容れないものだという事に多くの人が気付き出している。「ざっくりフューチャー」の方はチープさを打破できてない。良くも悪くもだけどね、デザイン的にカッコいい部分もある、面白い所も。ただ「進んでない」感。

C: 個室に入ると便座の蓋が開くとか。

JC: それは日本! はははは!

C: 「なんとなく自動」の到達点じゃない?

JC: 日本のトイレは世界的に見てもフューチャーですよ。

C: 独自の進化を遂げた。

JC: うん。

C: なんとなく健康管理してくれたりとか。

JC: アップルの時計みたいな……あれもチープっちゃチープ。

C: アップルウォッチはずっと指し示めされてきてる方向に合ってるから心地いいのはあるだろうな。正解選んでる感。

JC: ある程度その……凄く高い技術があって、本当に世の中に出ちゃうと便利すぎるというか。「幻想」として先に小出しにすることで、「映画みたいな世界が近づいてきてる!」って。

C: うん。

JC: フィルムの中に「実生活と進歩」みたいなのを投影させている。そういう要素は多いにある。そういう意味で出来たのがNASAだったし、SF映画だったから。

C: なんとなく自動。

JC: ぼんやりと。

C: シュッ、パッ。

JC: あと一息。ムーンショットってそういう事だよ。

C: VR内の「球体」世界で、なんとなく自動のカッコいい未来を生きる……。そっちが幸せなら、なんだか話が通じないと感じるのも当然なんだけど。それでもドッチラケないように今気を付けてる。

JC: あぁ。ドッチラケ……ないように、なんとか踏ん張ってる。

C: うん。「はいはいやっちゃって」「結果だけやっちゃって」ってなっちゃうと良くないなとは思うんだよね。

JC: 例えばCDCが日本に来る、それを政府が連携して直轄でやる、と。めちゃくちゃ危険な事なんだけど……自分の中で「あれは絶対にヤバい!」と言うエネルギーは無いのね。問題意識はあるよ?

C: うん。

JC: どういう問題意識かと言うと、「すごい問題意識を感じる人がいるだろうな……」という事が問題なのであって、そこまでもし行ったら……それ以外にも同時に山盛り問題があるわけだよ。それどころじゃないくらい。「全体で見たら一部だから」と自分の中ではなってるから、そこだけを局所的に見ているどころじゃない世の中になってるから……。そういう意味で俯瞰はもの凄く大事。「もしそうなってたらそれどころじゃないよ」って。

C: 俯瞰だね。このメモどうかな。「交渉文化」。

メモ:交渉文化

つづく


2022年6月21日 doubles studioにて録音

ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)

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