47 - JC一人語り
47(*46はこちら)
メモ:JC一人語り
Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): この間くれたメッセージを読み上げるね。
Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): ほう。
C: 「……分からない」と。
JC: うん。
C: この続きを聞きたいな。
JC: あぁ……天秤皿に乗ろうとしたというよりは、「天秤ごとぶっ壊そうとした」が正解だよね。これは反復になると思うんだけど、
C: うん。
JC: 「ロシアがあるから資本主義が成立していた」という部分が凄く重要なんじゃないかな。多分。
C: そこは飲み込まないと……そこ分からなかったら何も分からない。
JC: だよね。分かりにくいのかな?
C: 左があるから右がある。それくらい説明は何でもいい。
JC: そうそう。はっきり言ってしまえばプロパガンダ用の……「お互いが成立するために建国されてる」所があるから。その均衡が「冷戦」という形で保たれて来ていた。
C: うん。
JC: 良くないことだけど。アメリカの経済というのは「飽和」「余剰」を産み出すことによってしか進歩がない経済のベクトルを選んでしまった。ヨーロッパというのは実はそうじゃない経済の仕組みを作っていたんだけど、例えばドイツ中銀とスイス国立銀行、で、アメリカの金融コントロールが進めば進むほどアメリカの経済に追従せざるを得なくなって、今NATOという形でみんなの目の前に現れてる。ずっと「軍事的な何か」だと思ってたかもしれないけど。
C: うん。
JC: それは凄く経済的なフォーマットで。凄いなと思うのは、ロシアが2014、15年あたりにいわゆるドル国債を売り始めて、金を買い始めた。そこから世界経済フォーラムにプーチンが呼ばれなくなり……。で、準備し始めた。ウクライナに駒を進めて、そのまま行けばロシアが「そっち」に切り替えるだろうという予測は出来ていたわけで。「いよいよ」ということになったから、先にモスクワへの直接攻撃の計画を立てた。それを事前に知ったからウクライナに入った……ウクライナの二重スパイがいたしね。というのが今回の戦争なわけだよね。
C: 「なわけだよね」かは置いといて。
JC: はははは。なったんですよ。自分史的でもいいんだけど。
C: うん。
JC: その……金本位制に切り替わるというシナリオに耐えられるくらいのやり方というほど、資本主義というのは実際は強くなかった、というのが現実でしょう。今起こってる事の一番のポイント、というか現実。他はあんまり重要じゃないんじゃないかと思うくらい、世界全体で見るとここがポイント。「夏ぐらいを目標に中国とロシアの共通の通貨を作ろう」と言っちゃってるし。いよいよ「来たな」という……。
C: そのままどうぞ。一人語りだから。
JC: 先に円が終わるかドルが終わるか。50:50なんじゃない?
C: 仮想通貨はどう見てる?
JC: 一回はまあ落ちるよね。あとは信頼の強い所になるから、ロシア側がイーロン・マスクにビットコインにしてもTwitterにしても、そっちの資本、いわゆる「ドル」基軸でやってても意味ないよ、と言っちゃったのはそこだろうね。実際そうだし、茶番にしか見えないというのが自分の意見でもある。全く意味ないなぁ。
C: ドルベース。
JC: ドルベースで世界的な基軸を作っていくという切り替えは、いくらやっても無駄。
C: うん。
JC: マイナーチェンジでしかなくて、通用しない。そう考えるのが「普通」。
C: 普通……。
JC: という。はははは! お金の流れで言うとそういう感じかなぁ。その……ルーブル自体をそのままロシアの通貨にしていくのかというのは、表面上あってもいいな、というくらいだと思う。新しい国際通貨……仮想通貨と言うべきではない、デジタル通貨と言うべきだと思うんだけど。
C: うん。
JC: デジタル化していく流れというのは当然想定しているだろうし、イーロンなんかも当然考えているだろうけど、「それやるんだったら”こっち”でやりなよ」というのがBRICS側の考えだよね。そっちでやって何になるの? って。彼は常に宙ぶらりん。中立「で」いたいのか、本当に決断力が無いのかは分からないけど。ウクライナにスターリンク渡した話だって急にまた持ち上がって来ちゃったでしょう。手伝ってるじゃないか、みたいな。そしたら「死ぬかもしれん」とツイートして……弱いのかよ、という。そこは中立でキープ出来る所。そこナーバスになっちゃ駄目と自分は思うね。
C: 上手い手だと思ったけどね。
JC: うん。「俺だって人間なんだ」というね、そういう部分は大事だと思うけど。
C: クリプト……。
JC: 通貨為替があって、株式があって、FXなり新しい次の「株式の下」があって、次に出て来たのが仮想通貨。仮想通貨とデジタル通貨は分けるべきだと思うけど。コントロールを細分化していってるだけであって、すごく単純に言えば投資目的なんだろうね。上にお金を集めることを「投資」と呼んでるだけであって。その仕組み自体の三角がどんどんデカくなってるだけ。
C: ピラミッド。うん。
JC: そこに気付かずに個人投資家が増えていって、そういうのと一切関係がない人たちの生活にももの凄い影響を与え始めたから……さっきのチリの話じゃないけど、日本もね? あり得ない「労働」に全部反映している。そこまで資金繰りしないとロシアには勝てない。だから加速した。ここ数年ずっとね。戦争というのはそういうもので、作り出せる戦争と予期せぬ戦争というのがある、「予期せぬ戦争」というのが……あるんですよね。「あったんだね……」という感じ。紐解いていくと、そうやって始まってた。
C: JC一人語りでした。
JC: ふふふふ。
C: (カードを混ぜる)どうぞ。
JC: (目を瞑ってカードを引く)
C: 次のお題は……「DANGER」。
JC: デンジャー。あぁ。
メモ:DANGER
(つづく)
2022年5月12日 doubles studioにて録音
ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)
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