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5 - 幸運への賭け、パラレルと時計、オルタナティブ歴史

踊りたいなら踊ればよい。国がないならつくればよい。踊ってばかりでいることを禁じる国があるのなら、そんな国からは自ら離れ、踊ってばかりの国をつくればよい。踊られるために国があってはならないなどという道理はどこにもなく、踊られるためだけの国があってもよい。(『踊ってばかりの国』)

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Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): 望んで行くかどうか……それに関してはわたしもすごく気になっていることがあってね。

Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): うんうん。

C: イタリアのファシズムの駆動力となった芸術家のグループに「未来派」っていう、

JC: あるね。

C: イケイケの、速い、現代の技術「全肯定」のやつら。”Futurism”というわりに「現状最高!」みたいな人たちがいて。皮肉だね。要は「ガンガン行くぜ!」という。

JC: あったそうだね。

C: 「乗り遅れるなよ!」「お前らノリ悪いぜ!」という……マッチョで、変な加速をした、熱狂的な人たち。

JC: イーロン・マスク的な。

C: あぁ……うん。そうかな、そんなカリスマはないかも。

JC: ナチズムにもあった部分だからね。

C: NFTやVRアートに前のめりなアーティストの人達っていうのは、わたしはすごく未来派っぽいと感じる。ムーンショット全肯定に映る。

JC: うんうん。

C: もちろん最新のテクノロジーというのは魅力。内的なものなのか、実際それが彼等自らが望むものなのかはわたしにはわからないけれど、そういう人達もいる。

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