20200821 vsフライヤーズ

PRE-GAME

GAME5で勝利して2勝3敗と踏みとどまったカナディアンズ。スタンリーカップ・プレイオフ・1stラウンドのGAME6です。勝った2試合はいずれも5得点と攻撃が冴えており、今日も点が奪えるかどうかが鍵になりそう。前回の試合で顔面にクロスチェッキングを受け負傷したブレンダン・ギャラガーですが、その後の診察で顎骨の骨折が判明。バブル(関係者専用隔離施設)を後にし、残りのプレイオフは欠場することが決まりました。負傷させた側のニスカネンは1試合の出場停止処分。GAME7があればその試合から復帰することになりますが、ギャリーは今シーズンほぼOUTなので、なんだか不公平な感は拭えませんが。欠場のギャリーの代わりにレーコネンが1st LINEへ。GAME5を欠場したベルジールが4th LINEに入ります。

LINES & PAIRINGS

FW
90タタル 24ダノー 62レーコネン
92ドゥルーアン 14スズキ 40アルミア
13ドミ 15コトカニエミ 41バイロン
54ウドン 71エヴァンス 60ベルジール 
DF
8チアロット 6ウェバー
77クーラク 26ピートリー
61ウレット 53メテ 
G
31プライス

欠場のギャリーの代わりにレーコネンが1st LINEへ。GAME5を欠場したベルジールが4th LINEに入ります。

POST-GAME

序盤の主導権を握ってハイスコアリングな展開に持ち込みたいHABS、ところが開始25秒、2回目のフェイスオフからフライヤーズがゴール前に送り込んだパックが、DFウェバーのスケートに当たりそのままネットへ。アンラッキーな失点で先制を許します。

最悪のスタートになってしまったカナディアンズ、アンラッキーは続くもので、1ピリ5分すぎには、またもや跳ね返ったパックがGKプライスの股の下を転がり、これで2失点目。

3点目を先に取られるともうこの試合が終わってしまうため、必死に巻き返すHABS、ペナルティをもらいパワープレイのチャンスに、先の試合で活躍したアルミアのショットから、最後はニック・スズキがリバンドをバックハンドで叩いてGKカーター・ハートの牙城を破ります。これで息を吹き返したい。

攻撃的なシフトを敷いたことで、2ピリにカウンターを喰らって3失点目。しかし、まだまだ選手は諦めず。ドゥルーアンとスズキのコンビで追いすがります。ゴール裏からのパスを鋭角なアングルからスズキが決めて2-3。これでニック・スズキはポストシーズン4ゴール目。コトカニエミと並んでチーム内の得点王タイに。しかし残念ながら反撃もここまで。カナディアンズは2勝4敗でプレイオフ敗退となりました。
最後は両GK同士の握手。キャリー・プライスに憧れ、彼を目標としてNHL選手になったカーター・ハート。フィラデルフィアでの最年少プレイオフシャットアウト記録を達成するなど、今後さらなる活躍が期待される若手GKで、プライスも称賛を惜しみませんでした。次のラウンドでもどのようなセーブを見せるか、注目です。

以下、試合後のコメント:

今回のポストシーズンを振り返るキャプテンのDFシェイ・ウェバー:「今回のプレーオフ方式が発表されたとき、多くの人々は、私たちに全く期待を寄せていなかった。そもそも我々がプレイオフに参加していないかのような、そんな扱いで私たちを切り捨てた。でも我々は、中断中のこの夏も、各々が出来る限りの個人トレーニングを積んで、同じ目標を持ってこの場に集まった。皆さんが思っているより我々はもっと競争力がある、ということを示せたと思う。選手たちは誇りに思っていい。家族や友人との時間を犠牲にして、全員がチームのために最大級の努力を惜しまなかった。彼らのことを誇りに思う。それから、このような経験は本当に貴重だと思う。 (若い) 選手たちにとって、「プレーオフを経験したことがない」という事実は、むしろ良いことだった。彼らはそれ以上のことを知らないわけで、怖い者なしだった。目の前のことに熱中すればするほど、勢いに乗れるものだ。彼らはこの経験を今後の自信につなげてくれるだろう。何を成すべきかを理解してキャンプに臨んでくれすだろう。より良いゲームをするには、プレーオフに進出するには、そしてプレーオフで勝つには、何をすべきか。それを知ることが大切なんだ。」
若手選手の活躍について語るGKキャリー・プライス:「非常に素晴らしい2つのチームを相手に、多くの選手が立ち上がり、厳しい状況の中で、非常に良いプレーをした。あの若い選手たちを見て、彼らのプレーぶりを見て、とても誇りに思った。チーム全員に多くのことを要求をするのは難しいことだが、それでも選手たちはとてもよく対応してくれた。逆境に遭遇するたび、このチームはそれを跳ね返した。決してあきらめなかった。とりわけ若いチームにとっては、とても大切なことだ。」
ポストシーズン4ゴール7ポイントと、いずれもチームトップの成績を記録したFWニック・スズキ:「1年を通してどんどん自信がついたと思っている。年末の頃は少しスランプ気味だったが、自信を持ってキャンプに戻ることができた。チームが充実してきていることは分かっていたし、相手にとってはタフなチームであるという自負もあった。1年を通して自信がつき、チームメイトとのプレーも慣れてきた。特にドゥルーアンとのプレイは最高だ。彼は広い視野を持っているし、彼からの素晴らしいバックドアパスで、2試合連続でゴールを決めることも出来た。今回のトレーニングキャンプと今回の短いプレーオフ期間の間に、たくさんの新しい発見があった。」
ポストシーズン7ポイントでチームトップタイのFWジョナサン・ドゥルーアン:「チームは、ここに長く滞在するために、できる限りのことをした。5対5の状況では良いプレーが出来ていたので、試合はコントロールできていたと思う。ただ、自分たちではコントロールできない不規則な不幸なパックのバウンドもあった。でも、チーム全員が一歩前に前進できたと思っている。チームは正しい方向に向かっている。自分たちを信じて、自分たちの味方を信じて、進み続けなければならない。このカナディアンズという組織のみんなにとって、いい経験になった。」
暫定HCのカーク・マラー:「チームが成長するには、こういう境遇を乗り越える必要があるが、幸運にも、ここトロントで我々はこの機会を得ることができた。これらの試合は本当にビッグゲームだったが、若い選手たちを信頼して彼らに任せることにした。そして彼らは、必要なプレイをしてくれたと思う。とても熱心でプレーが大好きな若手たちが、クロスビー、マルキン、ジルーなどに挑戦できるのは素晴らしいこと。彼らにとって、良い挑戦になったはずだ。」

次回の記事では、GMマーク・バージェヴィンのシーズン総括コメント、あ各記者からの総括を紹介しながら、今シーズンのカナディアンズを振り返ります。とりあえずは今シーズン、お疲れさまでした。GO HABS GO!! ありがとうございました。



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