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カナダのマリファナ合法化に関して再考したいし再考して欲しい

こんにちは、カナダ在住のDouble Americanoです。

こちらカナダでは2018年からマリファナが合法となり、わたしが住んでいるトロントはパンデミックを境に街中でマリファナの臭いが漂う、犬も歩けばマリファナ屋さんに当たる的な、結構治安の悪い下品な街になってしまいました。

日本人も平気で吸ってしまっているこの状況で、ちょっと思うことがあるので書いていきます。



▪️トロントのマリファナ事情


マリファナを吸う人が全員下品だ、と言うつもりはありません。しかし、カリフォルニアに住む友人がトロントに遊びに来た時に「トロントってマリファナの扱いが雑すぎないか?」と、口にしていました。

というのは、カリフォルニアでは、お店ではセキュリティが立っていて入店時にきちんとIDの確認をするし、もう少し閉鎖的だし、街中どこでも吸うという感じではないそうだ。

トロントの場合、お店のドアは開けっぱなしだったり、多くはないがカードを配ったり声をかけたりの客引きまでやっているところもある。とにかくどこを歩いてもマリファナの臭いがする。わたしの家から徒歩15分圏内に幾つ店舗があるかと数えたら、少なくとも15はあると思います。

まさかトロントよりも開放的なカリフォルニアに住む人間からそんな言葉が発せられるとは思ってもいませんでした。基本的に、カナダはアメリカよりも何に関しても少しマイルドなはずなのですが(笑)。
ここ数年でガラッと変わってしまったトロントの住人として、少し麻痺しているのもあると思いますが、そもそも他の都市の事情を知らないし興味がないので知ったこっちゃないとも言えます。笑

話が少しずれましたが、まず、マリファナの喫煙は他者(特に子供や妊婦)への受動喫煙の影響を考えて、一応はそれの影響がない場所での喫煙が推奨されているものの、歩道や公園での使用は良いとされている。

わたしは喫煙者ではないので細かなルールは知らないのですが、とにかく子供への受動喫煙のことだけを取り上げるくらいなら人が多い場所、ダウンタウンのメインストリートなどは基本的にNGにすべきだとは思っている。ただ、そのルールを決めたとて、誰が守るかと言ったら多分誰も守らないのだと思う。わたしがトロントの人間が下品だと思うのはそこですね。


▪️海外に出てくる日本人の質が変わった?


そして、今回一番書きたかったのは、コロナ以降に来る日本人ワーホリの子、特に若い男の子のマリファナ喫煙率がまぁ高いということ。同時に、関係あるかないかは紐付けが難しいですが、日本人の評判が落ちています

吸う目的で来ている子は増えたと思うし、吸ってみたいという軽い興味、友達も吸ってるし、みんな吸ってるし、リラックスできるし、という理由付けができるので簡単に手を出してしまう子が多いこと。

日本の経済状況と円安で、発展途上国ばりにワーホリで出稼ぎに海外へ出る子が増えたと同時に、若い子は“まぁまぁ“お金のあるお家の子なのかなと(身なりだけはお金がかかっているので)。
もちろん全員がそうではないけれど、本当のお金持ちの子だったらもっと礼儀正しくて品性があるはずだと思ってしまうほど、マナーの無い子が多いです(大変失礼なことを書いていますが、正直な印象です)。

家賃が他の子よりちょっと高い部屋に住んで、学生なのに学校に行かずに夜遊びに出て、ずっと家にいて毎日マリファナしか吸っていない子、仕事が決まってもシフトを減らされたと困った時だけ頼って来る子。もちろんトイレやキッチンの使い方や生活音もひどくて困っています。

それが、最近顕著で、特に家を貸す側や雇う側からの「もう日本人はやめようか」という声が何件も届いています。


▪️マリファナはあなたの人生を楽にするものではない


他人の人生、わたしには関係ありません。ただ、事情は人それぞれだと思いますが、データにもはっきりと出ているように病んでいる子が多いんだなということ。マリファナに興味がある人というのは何かしら満たされない気持ちを持っていると思うんです。

ワーホリでカナダに来て、カナダでは低所得者程度のお金しか稼げていないというのに、日本円に換算したお給料の額を見て楽しくなっちゃって調子に乗っちゃっているのではないか説もあります(物価が高いのは気にならないようです)。そうするとやっぱり、羽目を外して態度が大きくなったり、色々吸っちゃいたくなったりしますよね。

若気の至りで、ただの興味本位でしかないかもしれないけれど、見ているとそうでもない感じです。
誰にでも不安や心配があるし、そういう気質の人がこの世の中にたくさんいる中で、マリファナで解決しようとしているなら、それはどうかな?


▪️ステレオタイプの“外国人はポジティブ”は一旦忘れて考えたいこと


外国人はポジティブで、だから人生楽しんでいてマリファナが吸える自由な環境にいる、というステレオタイプの考えを持っているとしたら、それは違うかもしれない。

カナダが合法化した理由だってそう、もう制御不能なお金まわりと中毒者の需要があるから。ホームレスはお金を持ったら食べ物ではなくマリファナや薬物を買います。

心理学的な話にはなりますが、外国人だって心は繊細でこだわりがあって、日本では考えられないような複雑な家庭環境で育ったり、人によっては銃、ドラッグ、マリファナ、虐待、貧困、親がアル中、という環境に関わってきたり、育児放棄、望まれずに生まれてきた、片親なんて普通だし、ADHDも本当に多いです。ポジティブに見えるのは元々の気質でそう見えるだけだし(日本人が大人しすぎるから余計にそう感じてしまうのがわたしたち)、教育やマナーのなさが“大らかさ”を強調している。

カナダのホームレスは、それぞれ事情があれど、ほとんどが精神疾患を患っていて、だからこそマリファナやドラッグが必要です。またはメンタルを病んで仕事ができなくなりマリファナに手を出してしまったかの、鶏が先か卵が先かの話にはなりますが。
メンタルケアとして使用するという名目で使用するも、やっぱり中毒性があるので抜けることは安易ではないのです。

わたしたち日本人が思っている以上に外国人も「こうあるべき」という何かの概念に囚われて生きている人もたくさんいます。彼らの行き着く先がマリファナだったり、違法薬物だったり。

もし、海外に出て、外国人の自由さという悪行を見て「いいな」なんて頭の中がお花畑みたいな事を思っているのであれば、もう少し裏側の色んなものを見たほうが良い。


▪️もう少し視野を広く持って世界を見てみたらいいかもしれない


せっかく海外に出てきて、特にトロントなんて世界中からの移民がいるところなんだから、マリファナを吸っているコミュニティに入るのではなく、賛成反対両方の意見とか経験談とか、色んな人と話すともっと視野が広がるし、知識も増えるし、その上で興味があるのであれば、ご自由にどうぞ、と思います。

鬱の人がお薬を飲んだらずっと継続しないといけないのと同じ。あなたのそのマリファナの快楽も、吸い続けないといけない。むしろ、うつや不安の症状を悪化させるとも言われている。自分を幸せにできるのは自分だけです。

知り合いの息子さんのお友達は高校生でドラッグに手を出して亡くなってしまったそう。マリファナ並みに簡単に手に入るドラッグで、でもその周りの子たちもマリファナを吸っていたとか。
だから彼女の息子さんはマリファナは絶対やらないって言っているそうだが(それが入り口になってしまう事を目の当たりにしてしまったから)、人が死んで初めて自分がどう思うか知ることになる。

だから、タバコよりも人体に害がないと思い込んでいるとしたらちょっと考えを改めて欲しい。快楽への中毒になってしまうと違法薬物に手を出して命を落としてしまう可能性を考えたらどうでしょうか。今は得体の知れない薬物が出回っていて、簡単に手に入るどころか近づくだけで意識を失うほど恐ろしいものがたくさんあります。

そうでなくとも、人からもらったチョコレートにマリファナが入っていて、それを食べたわたしの友達は失神して救急車で運ばれる羽目になりました。一方で、それを食べても別に何も感じないという人もいます。
マリファナを勧められることが多いと聞くし、なんならハロウィンで子供に配るお菓子にドラッグを入れた人たちがいて問題になったこともある。

だから、安易に勧めること、試すこと、なにかわからないものは飲んだり食べたりしないのは大前提。自分の意思で、この先自分が中毒になって違法薬物に手を染めてしまう可能性も含め、どう転んでも構わないという事故責任の元での使用のみ。

色んな意見があると思いますが、何かを考えるきっかけになればいいな。

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