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【人間の多面性とは】 大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」 第3話

第1話と第2話は爆走感まくりだったけれど、あれはきっと視聴者掴みの疾走感よね、第3話ともなれば多少緩むのよね、きっと。などと思っていたのだが...

甘かった。

緩むどころか加速した。

まず冒頭からして、もう大姫が生まれとる!!!

ってことは、頼朝、夏までには死んじゃうの?いや死ぬよね?死んでくれないと13人の合議制に移れないもんね?!

あれ?ってことは木曾義仲も義経もあっという間に退場するの?!

冒頭のタイムリープから妄想が止まらない今回は、主要な登場人物の、一筋縄では行かない面が多々描かれておりました。

温厚に見えるパパも、実はしっかり相手の為人を観察するしたたかさを備えているし、政子は川向こうの元恋敵に勝ち誇った笑みを浮かべて手をふりふりし、めっちゃマウント取りまくる。この政子なら、亀の前の屋敷なんざ、一睨みで木っ端微塵にしてくれよう。

祐親じさまもじさまで、「内緒ね」って言われた平家の腹の中をいともあっさり北条の身内にバラしまくるし、りくはりくで、坂東武者をバカにしつつも、復讐のためにパパを操る(パパも気づいていそうだけれど)。

清盛(平相国って言うのね、知らなかった)は六波羅さまどころか第六天魔王と化しているし、以仁王は誰かと思えばジャイアンで、極め付けは、後白河法皇meets 「ステキな金縛り」

三谷幸喜さん、やりたい放題やーん。

早とちりが時に歴史を動かすこともある

情報伝達の術が手紙しかなかった当時、手紙の中身の真偽も、そもそも手紙自体の真偽も、100%確信することはできない。

だからこそ、夢のお告げや神事による勢いづけで、物事が動いてしまうこともある。

でも、今だって同じことが起きている。信頼できる相手の言葉を集めて意思決定はするけれど、最後の最後「のるかそるか」な勢いで決めることは案外多い。

ところで政子さんは読み書きが出来なかったの?だからこそ頼朝のような色白で雅びなインテリに惹かれたのかしら。でも、そうだとしたら、尼将軍としての有名なスピーチするまでに、ものすごくお勉強をするのかな。

そして大姫登場で気がつきました。

北条一族に人質として預けられ、大姫のお婿ちゃまと噂されることとなる、木曾義仲の息子の義高ちゃん。第1話の頼朝の女装での逃走は、義仲討伐の後、義高が女装して逃げることへのオマージュか

考えすぎかも知れないけれど、それくらい様々な遊びが入っていると思うのです。

ドロドロの一族郎党総騙し合いの嵐が吹き荒れる前のこのホームドラマ感を、楽しめるうちは楽しんでおこう。

後半は「皆殺しの田中」よろしく、「皆殺しの三谷さん」になっていくわけだから。

明日も良い日に。



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