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【私たちはここにいる】 映画 「イン・ザ・ハイツ」

Little details that tell the world we’re not invisible(声を上げるの。例え小さくても。私たちはここにいる、と)

それは一針、一針丁寧に彩られた刺繍であったり、道を歩くときの小さな声がけだったり。

顎を上げて今日を生き抜き、明日を迎えるため、自分を自ら貶めないための一歩一歩。

大変なことは沢山あるけれど、それでも希望を失わないこと。

大きな夢を掲げ、小さな幸せを慈しむこと。

不法移民のことを述べるとき、undocumentedという言葉が使われていることにハッとした。彼らは、書類上は存在しないのだ。そこに確かに生きているのに。

そんな声なき声の代弁者となることを決意する子。

声なき声を上げ続けることにチャレンジする子。

Take all the bruises but stay in the ring(あざだらけになっても、リングに立ち続けるんだ)

みんな、みんな、頑張って毎日を生きているのだ。

街中の誰しもが。

登場する老若男女全員がそれぞれの立場で、自分は何を頑張っているのか、どんな夢を描いているのかをユーモアでしっかりと包んで豪速球でこちらに投げてくる。あんたはどうなの?と。

恋バナもエロバナも全てラテンのノリであっけらかんと語られる。

最初から最後まで、元気玉がゴンゴン飛んでくる物語だった。

歌サイコー。って、リン=ミランダご本人がかき氷屋さんで登場して思わず「ウホッ」と声が出た。

新興勢力に商売上がったりになりながらも、最後は敵に塩を送るあたり、最高。

舞台版とは違うラストも映画ならではで素敵でありました。

元気でた!どラテンで残暑を吹き飛ばしたい方、ぜひ!はー、ええもん見た。

明日も良い日に。




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