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天気の子

「天気なんて、狂ったままでいい」

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青空がもたらす沢山の人々の笑顔や感謝よりも、ヒナちゃんにいて欲しい。その結果、世界から晴れの日が消えても、それでも、いい。それを僕は選んだし、その中で僕らは大丈夫になるんだ。

雨が降り続けていようとも、子供らはきゃいきゃい外で遊んでる。人々は日々を過ごすし、なんならその美しさだって感じてる。紫陽花だけじゃない。桜だって咲いている。

東京の半分は数百年前まで海だったんだもの。たいして変わらない。

その肩に世界が乗っているとしても、自分を犠牲にしなくていい。自分の希望を、自分の願いを、自分の本心を、偽らなくていい。

前半の、雲の中には海があって、お魚みたいな生物が沢山棲息している、という描写がとても好き。っていうか、前半はこの描写だけが好き(ごめん)

後半からは、帆高の想いの数々がとても好き。世界なんてどうでもいい。あなたがいれば、それでいい。エゴくても構わない。人柱的な思想が未だ強いこの国で、彼のメッセージはぐわんぐわんと鳴り響く。周りのために、我慢しなくていい。犠牲にならなくていい。

天気は、天と地をつなげる「気」なんだなあ。それが雹だろうが、遠雷だろうが。

明日も良い日でありますように。晴天であれ、曇天であれ。

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