【森の音とは】 国立西洋美術館 「ピカソとその時代展」
絵画は浴びるもの、とは真里沢さんの言葉なのだけれど、そんなピカソ浴を会期終了間際にしてきました@国立西洋博物館。
これだけのピカソが一堂に!とまずは驚き。それもそのはず。貸し出し元の、ベルクグリューン美術館が長期改修工事に入っているため、絵画が世界ツアーに出ているそうです。
現地に行かねば見られなかったコレクションに、上野でこんにちはできるとは!
ピカソ展が!という言葉でチケットを取ったので、ほぼピカソなのだろうと思っていたのですが、現地に行って、感動に打ち震えました。
パウル・クレー!!!!!!!!!!!!
画家の中で一番好きなのです、パウル・クレー。高校生の時に、「セネシオ」に出会ってから、ずっと。
その後、これが一番のお気に入りでは無くなったのですが、出会いの1枚という意味でいつまでも記憶に残り続けているのです。
その!クレーの!!!!見たことない作品が!!!!
いっぱいあるーーーー!!!!(号泣)
ピカソさん、マジほんとごめん。すごくすごくピカソの作品群も良かったの!リアルとシュール、繊細なタッチと大胆な筆遣い、濃淡を幾つ重ねたのかが分からないくらいの画面、パッキリとした日差しと眼差しが溢れている作品群。
全部全部、すごく良かったのです!良かったんだけど…
パウル・クレー!!!!(本日2回目)
彼の、森を感じるところが好きなのです。モチーフがなんであれ、そこには、「木」「森」「緑」が感じられる。その中には、いわゆる木々や木漏れ日も含まれるのですが、更に言うなら、クラリネットのような木管楽器の音色が聞こえるように感じるのです。
それと、寡黙な光。無音とは違う、寡黙さ。無機質とは真逆な肌感。小作が多いのだけれど、光と影と、音にならない音が凝縮されているようで、いつまでもいつまでもその前に佇んでいたくなるのです。
会期終了間際だったからか、やや人が多かった為、いつまでも佇んでいるわけにはいかなかったけれど。
クレーの作品は素材感もあるので、画集では絶対に味わえないものが、実物にはあるのです。だから余計に、美術館でしか出会えなくなってしまう。
今回のお気に入りは、こちら。
国立西洋美術館は、常設展示も良い。今回は、こちらも見どころ満載。
たっぷり絵画を浴びて外に出たら、もう間もなく今日もおわりの時間でした。
絵画浴初めとして、最高の幕開け。
明日も良い日に。
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