見出し画像

【パンドラの箱とは】 大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」 第26話

これからは私を支えてちょうだい。

北条政子

いよいよ迫るドロドロのゴングが高らかに鳴った回でした。

一瞬頼朝が起きたのは、疲れた政子の願望かな、とも思いましたが、妄想だろうが何であろうが、優しい終わり方であることに変わりはありません。ご縁の深い人って、こんな風に最期を見とれるものかしら。だといいな。

臨終出家の場面も、とても美しうございました。ただし、あの5色の紐でお釈迦様と繋がっている頼朝さんの心中はいかばかりか。つい先日、仏に惑わされずに生きよう、とどこか吹っ切れたような晴れ晴れとした表情をしていただけに、少し皮肉な展開でありました。

死後、みんなが「誰にも言うなよ」と言って打ち明けた話が、あっという間に広がっていく様は、古今東西変わることは無い。人の噂に戸は立てられない。

比企に全てを持っていかれても良いのですか。

りく

比企vs北条

のパパ世代の方の争いだけ見ていれば、分かりやすい権力争いなのだけれど、りくに唆された時政パパが、娘婿の全成を巻き込んだからもう大変。

全成さん、同じようにそそのかされた蒲殿がどうなったか、あなた近くで見てたやん…

ただ、範殿の時と違って一番怖いのは、パンドラの箱を開けてしまった実衣ちゃんです。今までずっと、誰にも期待されず、どちらかといえば日陰を歩いてきた子が、いきなり「自分が御台所に」という希望を持ってしまった。それを否定されてしまった時の、鬱屈とした思いには、もう歯止めがかかりません。

一度溢れた想いの水は、もう盆には戻らない。「ちくちくしますよ」なんて言ってる場合ではございませんよ、全成さん。ちくちくどころかバッサリ切られちゃう未来はもう目の前にあるようなもの。

りくは打算で動くからまだ予想もつくけれど、嫉妬や悔しさ、寂しさをベースにして動く実衣ちゃんは、行動原理の元が感情だから、予想するのが難しい。政子さま、お疲れだったとはいえ、言ってはならない一言を言ってしまいましたね… 

これからは姉上の御沙汰で動くことも多々ありましょう。そういうお立場になったのです。好むと好まざるとにかかわらず。

北条義時

尼将軍の第一歩は頼家を選んだことだけれど、これからも沢山の決断をしていかねばなりません。そしてその裏には、常に義時(親子)がいる。

鎌倉あっての北条

これがいつどこで覆っちゃうのかしら。

そして「ようやく出番が回ってきた」メフィラス星人三浦義村は、今後どう動いていくのだろう。ってあんた、こないだ引退するって言っとったやないかーい。

そして何より…

ようやくこれから!!!って時に!選挙特報で!!!放送お休みなんて!!!

タイミング良すぎやろ。

これもメフィラス星人のなせる技なのか。

以下、本文に入れられなかった雑感徒然。

・安達盛長の最後のおつとめに涙うるうる。
・景時の暗躍ぶりに、既に震える。
・和田は、元々鎌倉殿に対する忠誠心が薄い。巴ちゃんがいるから尚更薄い。
・畠山の表情が何か微妙。読みにくい。あれ?あなたは黒くはならないはず… だよね?え? 貰い事故体質だと思ってたんだけど… え?

明日も良い日に。





この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,675件

#日本史がすき

7,248件

言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。