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【隠岐島旅3】 ごとばんさんは隠岐島で今なお、愛される存在だったこと
これまではこちら
さて、本日。
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今日も良い天気
ENTOの朝ご飯。具沢山のお味噌汁がとっても嬉しい。お野菜もりもり。海士町のお米はさっぱり系なので、幾らでも食べられる。
エネルギーチャージをしたら、島の案内人さんとごとばんウォークに参ります。
負けた方は大概悪様に言われますけれど、この島では、ごとばんさん(後鳥羽上皇)は今も愛される存在です
こんな言葉から始まったごとばんウォーク。
後鳥羽資料館には、ごとばんさんの遺書の写しなどがありました。押された手形が思いのほか大きかったのが印象的。
蹴鞠の靴の紐の結び方ハウツー本などもありました。流されても尚、雅を忘れない為に周りも巻き込む執念がすごい。
でもそのお陰で、島には蹴鞠や和歌以外にも、舞などの芸事文化が伝わることになりました。御神楽もそこら中でやるそうです。
また、三種の神器のうち、草薙剣が無い中で即位したことをずっと気にしておられたごとばんさんは、様々な行事に必要な刀を打ってくれる刀鍛冶さんをとても大切にしたそうです。一緒に刀を打つ(少なくとも初めの行程)までしたとか。
その、打たせた刀の中でも、ごとばんさんがお墨付きを与えた刀には「菊の紋」が入れられました。そう、これが天皇家の菊の紋となりました!!!!(花びらの数は、後日変わったらしい)
刀鍛冶以外でも、ごとばんさんは「手に職を持つ」方々をとても大切にしたそうです。その頃のやんごとない方々ならば、手が汚れるような3K仕事は、蔑みの対象だったでしょうに、ごとばんさんはむしろリスペクトを忘れませんでした。
勝者の歴史が正史になるのは世の常ですが、ごとばんさんは、その正史上、やれ怨霊だのなんだのと言われすぎてやしませんか?
って、これだけのこだわりと執念があったから、長生きもしたのでしょうけれど。
ちなみにごとばんさんが、隠岐島での初めの2年で読まれた歌を収めた「遠島御百首」は、カルタにもなっています。
ふるさと納税のリターン品にもなってたw
後鳥羽資料館の目の前には、御火葬塚があります。
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奥の扉は滅多に開かないそうですが、そこで後鳥羽上皇の骨壷(らしい)ものが見つかったとか。骨壷開けて調べたわけではないらしいので、どうやってお骨の身元を調べたのかしら。X線的なやつ?
そこから、行在所(実際に住んでおられた場所。ただの空き地… しかもかなり狭かった。びっくり。普通の一軒家程度のスペースでした)を経て、すぐ隣の隠岐神社へ。
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手水に水が張っている神社、久しぶり… お口はゆすぎませんでしたが、両手はすすがせて頂きました。これだけで感動できる。
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歴史は浅いけれど、趣のある境内。
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この辺りの狛犬は、隠岐島の石を使っているそうですが、材質が柔らかくて加工がしやすい為、細くて長い足やら、細かい子狛犬やらの造形も可能。
でも… 加工しやすいということは、脆いということ。狛犬さんの左上の歯が、欠けていました…!(かけた歯は、台座の下に置いてありました。島の方々の律儀さよ)ええっと… 入れ歯… か?
ひとしきりわちゃわちゃしてから、ホテルへ帰って午後はお仕事。
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翌朝。今日も朝食が美味しいです。
朝食後はチェックアウトして、お隣の知夫里島へ。文覚上人のお墓があります。
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港から車で10分でこんなです。なんなん、この透明度…
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映画のセットみたいな参道。
ちなみにこの参道、島を結ぶ内航船が行き来する度に水没しますw
お参りは船が来ない時を狙ってね、とタクシーの運転手さんにアドバイスされました。って、どう分かるの… 音?波?… スタンド…?
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日頃の行いが良かったからか、濡れずにハイキングできました。
次回は必ずシュノーケリングセットを持参しようと心に決めて、この島の一宮さん、天佐志比古命神社へ。
ここの境内には、もう1人、隠岐島に配流となった後醍醐天皇の腰かけ石があります。
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この注連飾りの間の三つ編みはなんだろう… 初めて見ました。
境内はおろか、周りに誰もいない為、尋ねられませんでした。ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
ここの境内には古い芝居小屋もあるのだけれど… 古さが良く分からない!w
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ここでの御神楽は一度見てみたいと思いました。また来なきゃならない理由ばかりが増えていく。
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午前中一杯を地夫里で過ごし、再訪を誓って午後のレインボージェットで本土へ帰ります。
今、隠岐島は「関係人口」を増やそうとしているそうです。
何がしかこの島と関係を持った人の人口のこと。私も関係人口の1人です。
関係人口になった人たちは、きっとまた島を訪れるのでしょう。
少なくとも私と島の関係は、暫く続くように思います。
隠岐島の本編はこれで終わり。
ですが、実は今回の旅には、おまけがあるのです。
明日に続く。
言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。