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【後妻打ちとは】 大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」 第12話

こんなに大ごとになるなんて、誰が思いますか。

亀の前事件をただの正妻vs妾事件ではなく、今後の各人の確執やら怨念やらに繋げていくもの凄い回でした。

始まりはただのゴシップだったのに、それがだんだん雪だるま式にエスカレートしていく。一人一人が少しずつ手を出した結果が、「ここまでやるか?」な「後妻(うわなり)打ち」へと仕立て上げられていく。

あの事件が義経の鬱憤晴らしでとんでもなく大きなことになったこと、しかも義経がそこにいた理由は義時に依頼されてのこと、なんてアガサばりの、全員参加型完全犯罪にも見えてくる。

しかもその間に、直接手も口も出していない人たちを含め、全員がお互いを監視しあっている様子も描き出されていく

ここまで拗れた家族喧嘩をどう収束させるのかと思ったら、まさかのパパおこというパワープレイでした。まあ、こんなにひん曲がった状況を目の当たりにしたら、パパでなくても田んぼで稲刈り生活に戻りたくもなろうもん。

牧のもとどりを落とすよう命じることで、頼朝に対する義経の不安が和らぐのもすごい回収だし、更には梶原景時が牧のもとどりを落としたことも、今後何かに効いてきそう。

頼朝を超える

亀の前事件に直接関係するわけではないけれど、三浦のこの一言も後を引きそうですごい。一言も聞き逃せない三谷脚本すげえ。(語彙力)

あなたが江間を名乗るなんて聞いてません

これをエマちゃんに言わせる辺りも天才だし、今回から、クレジットで阿野全成と実衣ちゃんが隣同士になっているのも素敵。(言葉遊びの次点は、「私は馬の扱いが上手くないのです」by 義経)

言ってることがよくわからないところに惹かれました。

北条の家は誰が継ぐんですか

私が何か言ったら静まり返る決まりでもあるのですか?

実衣ちゃん爆弾も小気味よく落とされました。義時による八重ちゃん地雷も毎度の如く。あっちでもこっちでも爆撃音が聞こえてくる鎌倉よ、ああ鎌倉よ。

今のうちに稽古してんだよ。人に言ったらコロス。

そんな中でちょっぴり可愛い上総広常さんの一言。ああ、でも本作では良い人または良い方に気持ちを改めた人から先に退場していくんだよな... orz

亀の前事件の全てをこんな風に布石だらけに料理することが出来るのか!と画面の前で逐一「ほー!ほー!」と声が上がった回でした。

明日も良い日に。


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