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286/366 【ヒリヒリ】 大河ドラマ 「麒麟がくる」 第27話

わしの家臣となるのか。いま、それを決めよ。

光秀はこれが人生の転換点だったと年末には思い出す... よね。

一瞬意外そうな顔をした後、公方様への忠誠を誓った光秀に対する信長のお返事もまた、武者震いものでした。

「以後、そのように扱う。よいな」(のぶちゃん)
「... はっ」   (みっちゃん)

スターウォーズみたいなBGMの中でのこのやりとり。逡巡しつつもロマンを選んだ光秀さんは、この「...」で何を思ったのだろう。

秀吉をなんとも思っていないどころか(無意識に)下に見ている光秀の様子も、今後へのフラグ感が満載でした。

その姿はホンの少し、第一回大統領討論のバイデンさんの眼差しを彷彿とさせるものでした。「こいつにひっくりかえされるわけはない」、自分は曲がりなりにも公方様に付き従うことを誓った誇り高き武士なのだから。プライドが無かったら貧乏生活なんて出来なかったのだろうけれど、この一瞬の眼差しが、後々大きな違いを生み出すのかな。最期を知っているからの深読みのしすぎかも知れませんが。

世の中は醜いか美しいかどちらかだと。 

麗しき太夫様、そこら辺は今もあまり変わらなく、むしろあなたの時代よりもその両端のギャップは更に深まったかも知れません。そんな中、美しくありたいのか、醜くても良いと思うのか。美しく始まったものが、気付かぬ間に醜くなってしまうこともあるでしょう。個々人でも考えなければならないことのように思います。

自分への戒めとなりました。

伊呂波太夫が表の番長然として活躍している昨今ですが、やはり裏番は帰蝶ちゃん。お忘れなくね♪というリマインドもさり気なく仕込んで終わった盛り沢山な40分でした。

通常よりも話数が短くなったり、撮影に制約が課せられたりしているからか、最近毎話毎話の濃縮っぷりが半端ありません。演者の集中力も高く、見る者も同等に集中させられる、ヒリヒリとした念のようなものを感じます。

さて、信長様は上洛された。ここから怒涛の進撃です。ますます目が離せません。

あ、飲み物全てに毒は盛られておりませんって視聴者を安心させる1コマも(笑)清濁合わせ飲む的な感じではあるので、完全に毒ではないとは言えないあたりが食わせ者ではありますが。

明日も良い日に。

伴走96日目!


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