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137/365 【天に向かって翼を突き刺す】 深呼吸は背中に入れて

深呼吸は、お腹ではなく背中に入れる。最近体感した。

深呼吸って、言うほど楽じゃない。

ラジオ体操に始まり、ヨガやらピラティスやら、みんな「さあ深呼吸〜」とサラッと言う。

お口を閉じて、鼻から吸って、口から出してって。

言われた通り、お口を閉じて、歯を食いしばらないようにして、鼻から吸う。でも調子が悪い時であればあるほど、私の呼吸は胸元から下へ入っていかない。とても苦しい。呼吸ができない。これって私だけ?

中学高校とクラリネットを吹いていたし、水泳もスキンダイビングもしている。呼吸が関係することは割りとしている。

でも、深呼吸は苦手なのだ。

完全に吐いた後、苦しくなって自然に吸い初めているのに、呼気が胸から奥へ入りにくい。なんならお腹を膨らませることだって出来るのに、膨らんだだけで中に空気が入っているわけではない。

多少は入っているだろうけれど、体感としては横隔膜を動かしているだけだ。

そこで冒頭の「深呼吸は背中へ」だ。

あすみん先生のボディコンディショニングでは最近、背中へのアプローチが増えている(気がする)。

その中で一つ、ちょこちょこと続けている簡単な動きがある。

まず、足と足の間を拳一個分くらい開けて立つ。

そこからちょっとだけ背中を丸め、腕を自然に前に落として、指先から水を払うような動作を何度か行う。次に、ドアノブを回すような動作を何度か。

そうやって肩の付け根を緩めたら、また腕をダラリと前に自然に落とし、良い花の香りを目一杯嗅ぐように、鼻の奥に空気を当てるようにして息を吸う。

この時、吸いながら、肩甲骨の上部辺りから上に向かって2枚の翼が伸びていくイメージをする。俯き加減なエヴァ初号機に羽根がむわっと生えた感じ。または、俯き加減のデビルマンがだんだん怒りを蓄え、肩甲骨から身体をむくむくと呼吸で膨らませてから、羽根で空を突き刺す感じだ(伝われ)

何度か呼吸をしたら、吐きながら、ダラリと下ろした両腕の甲と甲を合わせる。息を吸いながら、両腕を体側に向かって狭目に広げながら、胸元を開いて目線は斜め上。吐く時また背中を少し丸めて、手の甲と甲を合わせる。この時も、肩甲骨の上から羽根を空に突き刺す。

これだけでも随分呼吸が入るようになった。

背中って、蔑ろにされがちだ。

zoomやwebex等、オンライン会議システム利用のテレワークが増え、下半身パンツいっちょで夜までいける状態が続く今、ますます背中に意識は向かない。だって誰も机の後ろを通り過ぎたりしないし、背後から声もかからない。

身体の前半分だけで生きているような状態が続いているのだ。

だから尚更、背中を意識することが大事なのだ。

深呼吸が出来る人にも、これは当てはまるのではないだろうか。

「身体」という容れ物の後ろ半分を膨らませられれば、今以上に酸素が入る。

脊椎動物の祖先は、遡ればナメクジウオに辿り着くという。関東近郊複数の水族館でも今なお会える「生きている化石」の彼らが、5億4200万年前のカンブリア期以降生存できたのは「脊椎」を持ったからだという。我々に繋がるご先祖様なのだ。

蔑ろにされがちな背中側を意識することは、生存競争の勝因となった脊髄に再度想いを馳せることに繋がる。大げさかなあ。いや、多分そんなことはない。

だって背中が調子良いと、夜寝転んだ時、お布団に背中が吸い付く感じも心地いいのだ。

背中の羽根で深呼吸。太古から続く進化の過程は、今もまだ続いている。コロナは脊髄の進化にどんな印を残すのだろう。

それを知るのは、もっと先の先の我々の子孫だ。宇宙時代に繋がる進化を、今知らず知らずに体感しているのかも知れない。

あすみん先生のブログはこちら。

明日も良い日に。





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