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462/1000 【ムナアツ】 大河ドラマ 「青天を衝け」 第8話

チャカポンとは

家康ではなく喜作さんがカットインかよ!に始まった今話でしたが、全体を通じて一番フィーチャーされたのは井伊直政から井伊直弼に連なる井伊家の家柄でありました。

お家断絶の子、と方々から蔑まれてブチ切れまくっていた鬼の子直政が身につけていた井伊の赤備えまで登場するとは、直虎さんも草葉の陰で嬉し涙を流しているに違いない。#大河ファン落涙ポイント

お家断絶の子から何代も後に家督を継いだ井伊直弼。14男となりゃあ跡目を継ぐなんて夢夢思っていなかったのでしょう。

それが兄弟が亡くなっていきなり跡継ぎになっただけでもびっくりなのに、そんな中で登城すれば「家柄だけはいいやつ」「あんなチャカポン野郎」なんて散々な陰口の嵐。お家断絶からのこの展開。なんだこの隔世の感。

周りから期待されないまま育った疎外感と、愛情不足が故に肥大化したパパコンプレックスという同じような境遇に共鳴し、精神的に結びついてしまった公方様への忠義が安政の大獄を引き起こした。ものすごいアクロバチックな歴史解釈なのだけれど、妙に納得もする。

歴史を揺るがす大きなことは、そもそもの原因を深掘りすると、人間の脆いところ、弱いところに行き着くのではないかしら。

どん底にいる時に差し伸べられた手を、人はどんなことがあっても守りたくなるものだ。

そこまでのどん底に至る前に、そもそもの弱さを誰かが救うことが出来ていたらば、もしかしたら歴史は変わっていたのかも知れない。

だからこそ、歴史から学ぶことは大事なのだ。先人が命を賭した学びがそこにははっきりと記されているのだから。

って、ああ、本作ってそういえば主人公は栄一さんって人でしたっけ?

仕方ないよね、麒麟だってみっちゃん最後まで出てこない回とかあったし。

そうそう、チャカポンの説明に登場した家康さんは、落語でいうところのマクラを引き受けていた回でもありました。あのマクラがあったからこそ、途中の井伊直弼の苦悩のシーンが重くなる。家康さんなんて便利なんだろう。#井伊直政への感謝の気持ち?

って、こんなに井伊直弼フィーチャーしたのに、もう来週は桜田門外の変なのね。幕末のスピード感って半端ない。デジタルが無い世の中で、こんなに早い展開にリアタイでついていけていた人が果たしてどれだけいたんだろう。

明日も良い日に。

アイキャッチは、最後の桜!





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