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【ツグミとは】 大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」 第10話

経験もないのに自信もなかったら何もできない!

義経ロケンロールの回でした。

周りの空気なんざ読まない、目的に向かって手段を選ばない、儀礼や作法などにはてんで興味がない、口さがないと言われかねない、純粋な炎のような男の子。

そういう人は、頼もしい味方であり、同時に末恐ろしい存在でもある。頼朝は、義経の戦略的な才能だけでなく、その為人や存在そのものに脅威を感じたんだろうなあ。純粋さほど厄介なものはない。

膝枕にはまだ違和感を感じるけれど、中身が子どもってことでひとまず放置。小学生がママに耳掃除されてるように見えるのは、私だけ?

承知したと、どちらにも返事をしておく。いつまでに、とは言わずにな。

そんな純粋培養な義経君を育てた奥州の秀衡さんのしたたかさもチラリと出てきました。登場していたのは数分なのに、生き様の全方位を垣間見られたよう。生き残るには、純粋なだけではダメなのね... 

あの時頼朝を殺しておけばとお前も思う時が来るのかもしれぬの。せいぜい気をつけることだ。

ああもう... あからさまなフラグやん。こう思う人がこれから山ほど出てくるんやん... って一番そう思うのが平相国さんなわけだけど。

清盛の前で母を励ましたのは私です。

現時点での兄弟勢揃い。でも、みんな一緒に暮らしたことがあるわけで無し、母親も違うからさほど血の濃い関係でもなく。兄弟は他人の始まり感が出ておりました。

全成さんの自我も少しずつ出てきている感じがします。まだ裏での企み感はないけれど、それを期待するのは「炎環」に感化されすぎなのかしら。

亀vs政子vs八重のおっかないバトルに対し、全成さんと芽衣ちゃんとの恋模様がいっそ可愛らしくて、清涼剤のよう。ずっと清涼剤のままでいてよ... と思うけれど、そうはいかぬのが歴史ドラマの宿命でございます... ああ、胃が痛い、胃が痛い。

これはツグミでございますね

あれ?鵯越ってまだ先だよね?と一瞬頭がこんがらがる可愛い小鳥のヒヨドリを登場させたかと思えば、それをつぐみだと明かす者。それこそまさしく

義円さまーーーー!!!

オシは押せるときに押す!今しかあげられない雄叫びを上げる!成河さーん!!!!お待ちしておりましたーー!!!!

生きていると、口をつぐむ方が良い場面も多々あるけれど、つぐんだままでは背中を刺される。つぐむことができない性格の人もいる。色々と深読みしたくなる一言でした。

でもそんな、セリフをこねくり回して深読みしたくなる人を、三谷さんは制します。

なんでもかんでもしゃべりゃいいってもんじゃないですよ。

はい、私も口をツグミます。

ううう、益々胡散臭い登場人物は増えるわ、もう登場しないと思っていた胡散臭い入道が復活してくるわ、気を抜けない第10話でありました。

明日も良い日に。

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