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【ライブの共犯関係とは】 ohashiTrio HALL TOUR 2021

寂しくて蹲った
戻らない声 抱きしめながら眠るよ

2年半ぶり(?)の大橋トリオさんのライブ@オーチャードホール。

完全に千鳥格子、キャパ50%。係員の方がいつもよりも多い。チケットは完全電子で、分配は可能だけれど、転売はかなり難しい初めてのシステム。

お客さんもちょっぴり緊張していたし、絶対に立ったりしちゃいけないんだろうな... という、静かに座っている客席に向かってトリオさんは言いました。

「拍手は良いんだよね?」

パチパチパチ

「...踊るのも、きっと良いよね?」

... パチパチパチ。

その少し後、演奏前にトリオさんが言いました。

「さ、皆さん、今ですよ」

おずおずと立ち上がるお客さん。もちろん私も立ち上がります。

そして始まったのはHONEY。

あんまり踊る曲じゃないんだけどね、なんて冒頭にトリオさんも言っていたけれど。

少しの笑い声の後、無言の手拍子の暖かさとか、だんだん上がっていく熱量とかに、涙腺が緩みかけました。

ライブって、本当に最高だ。

この日1日にしか生まれない演者と客席の秘密の共犯みたいな関係性は、ライブ会場にしか生まれない

謎の身内ウケみたいなMCは、文字起こしをしてもきっと味気ないものになる。でも確かにあの瞬間は面白かったのだ。

だってほれ。

ギターのチャームパークさんにカタカナ日本語で「クラムチャウダー」って言ったら、もれなく超完璧な英語で「clam chouder」って返してくれるから、街で見かけたら言ってみて♪

とか書いてみても、その空気を知らない人には全然おもんない

千鳥のおかげで、隣を気にせずに腕を振り回した。2回くらい、ついつい一瞬声も出てしまった。その後すぐにつぐんだし、マスクできっとバレてない... はず。(ごめん)

A Birdから始まって、Dearest Manで終わったライブ。A Birdで、私は大橋トリオのファンになったのです。

最後のDearest Manは、今までで一番情熱的に感じた。さっきまでルンルンで踊っていたのに、冒頭の歌詞で、また涙腺が緩みそうになった。

忘れない、忘れないよ
夜が明けてく 君はそっと消えた

ライブって儚い。でも、だから尊い。

明日も良い日に。





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