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【淡々とその一歩を積み重ねてこそ】 初女さんのおむすび

一つの行為に集中することは、祈りに通じる行為です

初女さんのおむすびは、祈り。ご飯をよそい、装わせる。うまくできた、できないではない。うまくいかなくてもいい。うまくいかなかったなら、うまくいかなかったことに向き合い、明日はそこからまた始める。きちんと、丁寧に。

どこのお米か、ということはちっとも気にしておられませんでした。頂いたもののこともあるし、そうでないこともある。そのときの気温や水温、季節、全てを感じ、お米と対峙しておられました。お米に水を吸わせたあと、おちょこ半杯から調整している姿は、神事をなさっているようで、近寄れませんでした

お米にお水を含ませた後、米つぶの7割が白くなったとき、即ち3割まだ透明な状態のときを見計らって炊き始める。そうすると、お米は自力で立ち上がるのだという。人に対しても同じ想いで対峙しておられたそうだ。

人には立ち直る力がある。だから、相手の立ち上がる力を信じて、そのまま傍に居続ける

言葉を持つ我々は、ときに言葉に頼りすぎているのかもしれない。本当に大切なのは、言葉ではない。言葉を超えて、動き始めること。ちいさな一歩を、少しずつ、少しずつ、積み重ねていくこと。成否ではなく、正誤でもなく、ただ、ひたむきに、できてもできなくても、それを面白がりながら。

丁寧に、丁寧に。

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4年前の10月2日、日本のマザーテレサと呼ばれた佐藤初女さんのお誕生日の前日に開催された、田口ランディさんの講演会にて。

初女さん直伝のおむすび、本当に本当に美味しかった。ランディさんの旦那さんがこしらえて下さったマクロビのおかずも、薄味だけど、しっかり味があるのです。ゆっくり噛んで、丁寧ないのちを頂きました。

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テーブルに飾ってあった秋の小さな花々。季節は巡る。

追記:山田スイッチドグ子さんが初女さんのおむすびの作り方を丁寧に載せておられました!


明日も良い日に。

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